愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

卒論完成

2007年12月21日 | 卒論
4年生は先週15日に卒論の締め切りを迎え,全員提出しました。そして,今週20日に,3年生も交えて,卒論の発表会を行いました。この発表をもって,卒論は完成ということになりました。

1人説明10分,質疑応答5分の持ち時間で発表を行ってもらいました。内容説明後,主に3年生が質問をし,それに発表者が答えました。要点をつかみ,コンパクトに内容をまとめ,分かりやすく伝えるプレゼンテーションの練習だということで,やってもらったわけですが,これが予想以上に難しかったようです。平均すると3万字程度の内容を10分間の発表にまとめるのです。10分間の発表は原稿字数にすると4千字程度です。皆緊張もあって,なかなかうまく話が出来ず,汗をだらだらかきながらしどろもどろになっていました。うまくいかなかったことで,逆に卒業前にいい勉強になったのではないかと思います。

発表後,発表者の4年生と聴衆の3年生全員で,投票を行い,優秀者を選出しました。選ばれたのは井上さんの「長浜市中心市街地商店街の衰退と復興」。商店街問題をテーマに選ぶのはうちの大学では珍しいのですが,関西出身の井上さんにとってなじみがあるということで長浜商店街を取り上げたようです。広範に資料を収集し,時間を追って,その内容を論理的に整理していったのがよかったようです。また,自分なりの今後の展望も考察していました。考察部分では,根拠や論理性において不十分な点が見られましたが,3年生たちがそのことをよく受け止めて,自分たちの卒論作成時に考察のあり方を考えてもらえればいいでしょう。なお,井上さんは商学部学部長賞(優秀卒論賞)の候補として推薦されます。

他の4年生たちも研究目的をなんとか明確にしながらまとめていったので,よかったでしょう。3年生にはテーマをどのようにして確定させていくかということを4年生の卒論から学んでくれればいいなと思います。


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リクルート・スタイル

2007年12月08日 | 就職
この季節になるとリクルート用スーツを買う3年生が多く,まれに相談を受けることがあります。学生は「~でなければならない」という厳格なマニュアルに振り回され,不安がっているようです。

私のほうから簡単にスーツ選びのアドバイス。小売店ではよくリクルート用スーツという名称・スタイルでスーツを販売していますが,本来スーツに,リクルート用,面接用などの区別があるわけではありません。ですので,そういう小売店の思惑に囚われず,普通のビジネスマンが買うようなスーツも含めて幅広い選択肢から自分に合うものを買って下さい。基本的にシングル前のダークスーツならOKです。ダークスーツというのは,紺,濃グレー,黒のスーツを指します。ただ,柄ものは着こなしが難しく(シャツやネクタイ選びが難しい),なれない人が着ると下品に見えます。無地がいいでしょう。紺の無地なんてダサいと思うかもしれませんが,日本人の肌色に最も合います。きちんと着こなせば,シャープで知的な印象を与えます。それに紺無地にも生地や色合いによって色々バリエーションがあります。黒は最近流行りですが,意外にシャツやネクタイを合わせるのが難しいです。シャツやネクタイの色とコントラストが強くなりすぎて,下品に見えるのです。

スーツの着こなしの基本はフィッティング(体に合うかどうか)です。学生でスーツの似合わない人は大変多いのですが,そういう人をよく見てみるとたいていサイズが合っていません。オーバーサイズなのです。当たり前ですがジャストサイズで着るとよく似合います。肩が落ちず,背中に余分なしわができず,手の甲が袖で隠れないジャストサイズのスーツを着ると,なれた感じが出て,カッコよく見えます。リクルート用スーツ以外のものも含めて幅広い選択肢からジャストサイズを選んでください。最悪なのは襟が首周りから離れてしまっているものです。スーツを試着して,姿見で,肩,背中を何度も映して,店員さんに確認してもらってください。

小売店で勧められるのか,ストライプ柄(レジメンタル)のネクタイを買う学生が多いようです。とくに赤系。若々しく見えるということで,買うのかもしれません。ただ,ストライプ柄,とくに赤系は意外に合わせるのが難しいネクタイです。シャープな印象を与えることができますが,攻撃的な印象も与えてしまいます。紺のスーツ,白のシャツに赤系のストライプ・ネクタイを合わせると,コントラストがきつく,下品に見えることがあります。品よく見せるためのは,ストライプよりは小紋やピンドット柄がいいでしょう。色はスーツ,シャツと同系色にまとめるのが無難です。うまくグラデーションをつければ,落ち着いた印象を与えます。

靴は,スーツ,シャツ,ネクタイを買った残りのお金で買うことが多いので,いいものを買うことができないかもしれません。しかし,できれば,スーツやシャツ代をケチっても,これにお金をかけてください。いい靴をはいていると見栄えがするのです。安いスーツを着ていても,靴がいいとそこそこのものに見えるのです。そして,靴はしょっちゅう磨いて,手入れしてください。汚い靴はだらしない印象を与えてしまいます。

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マーケティング・インカレ2

2007年12月04日 | 名古屋マーケティング・インカレ
名古屋マーケティング・インカレのコンペティションでは,学生が相互に評価して優秀賞を決定しましたが,そのときの考慮すべき項目として適切な質問をしているかどうかということがありました。

これはいい評価項目だったと思います。通常,学生は恥ずかしがって,なかなか質問をしないのです。また,質問をした場合でも,ピントのずれた,発表内容の本筋とは違う質問をすることが多い。ゼミ内の発表の場合,学生間で交友があるため,なあなあの雰囲気になってしまうのでなおさらです。しかし,就職面接で,質問力が問われる場合があるように,質問をするということは重要です。なぜならば,発表内容をきちんと理解していなくては,あるいは理解しないまでも論理的な思考ができなくては,適切な質問が出来ないからです。質問の内容や仕方を聞いていれば,その質問者の理解力や思考力を推し量ることが出来るのです。

今回のインカレでは,皆活発に質問をしていたようです。やはり評価されるとなったので,意気込んだようでした。私は各発表に対する質問について承知していませんが,愛知大学の学生が活発に質問していたという話を漏れ聞きました。するどい質問が飛んだので,発表者が困惑した場面があったようです。愛知大学の各グループは全般的に高評価を得ていましたが,それは質問力でも評価されたのかもしれません。それ以外の大学も皆負けじと質問をつぎつぎしたようでした。

うちのゼミは発表のみならず,質問においても他大学に劣っていました。質問力は就職活動にも影響を与えます。今後,適切な質問ができるよう指導する必要があります。

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名古屋マーケティング・インカレ本大会

2007年12月02日 | 名古屋マーケティング・インカレ
12月1日に午前9時から午後5時にかけて,名古屋学院大学白鳥キャンパスにおいて第2回マーケティング・インカレ本大会が開催されました。愛知学院大学,愛知大学,中京大学,名古屋学院大学,名城大学から,マーケティング専門ゼミに所属する22の学生研究グループが参加しました。ブランド,広告,商業集積,電子商取引という4分野に分かれて,研究発表とそれにつづく討論が行われました。うちのゼミからは商業集積と電子商取引に1グループづつエントリーしました。

午前中に予選発表会が行われ,各分野の優秀グループ(優秀賞)が学生の相互評価(各グループが自分達以外の優れたグループ2つを投票)によって選ばれました。午後は優秀グループによる決勝発表会が行われました。決勝に残ったのは,名城大学大崎ゼミ商業集積グループ「長浜商店街の二極化」,愛知大学太田ゼミ電子商取引グループB班「Edy利用率UP大作戦~in愛大~」,愛知大学太田ゼミブランドグループA班「愛知大学ブランド確立のためのマーケティング」,中京大学久保田ゼミ広告グループ「公共広告を利用した少子化問題に対する意識向上」の4つ。なお,愛知大学太田ゼミ商業集積グループB班「名古屋駅周辺商業の未来予想図」が名城大学グループと同票数のため優秀賞が授与されました(決勝には出られず)。


発表後,全学生グループと特別審査員(日経新聞社の方々)による投票によって,最優秀グループが選出されました。最優秀グループは,中京大学広告グループ。少子化問題に対する意識を向上させるため,公共広告とブログなどのCGMを活用するメディア戦略を提案したものです。目的の明快さ,広告理論の理解,統計手法を使った調査,パワーポイントの使い方,論理的展開,発表の仕方などバランスよく優れていたため圧倒的票数で優勝しました。これは皆納得の結果でした。私もこれなら優勝にふさわしいと思いました。中京大学広告グループの学生でこれを見ている人がいたら,大学生として大変優れた研究能力・プレゼンテーション能力を持っていますので,自信を持ってください。

意外に票数が伸びず,4位に終わったのが,名城大学商業集積グループ。長浜商店街でアンケートやヒヤリングを何度も行い,商店街内部の組織的問題を明らかにした調査ぶりには驚嘆しました。専門家でもここまで明快に内部の問題点を明らかにはなかなかできないので,大学生離れした研究になったと個人的には思いました。内容は抜群に良かったのですが,テーマが大学生好みではなかったのか,プレゼンテーションが少し下手だったのか,評価を得られずでした。ちなみに,特別審査員や教員は評価していたようなので,玄人好み?の発表だったいえるでしょう。審査員特別賞が授与されればいいなと思いながら,そんな権限はないので,ここに賛辞を書きました。もし名城大学商業集積グループの学生でこれを見ている人がいたら,自信を持ってその研究を発展させてください。

大会運営に忙しかったためか,下馬評とは違って,決勝に残れなかった名古屋学院大の各グループの皆さんにはお疲れ様と声をかけたいと思います。もし名古屋学院大の各グループの学生でこれを見ている人がいたら,皆さんの人柄と働き振りに参加した学生や教員は大変感激したことを記憶してください。


なお,うちのゼミはどうだったかというと,いい評価を受けるレベルにはとても達していませんでした。他大学とは明らかにレベル差がありました。その原因は,研究目的を早い段階できちんと明確にできなかったことです。ゼミ生達は中間発表会までちょっとなめていたようです。私のほうで研究のやり方についていくつか指摘はしたのですが,高をくくってそこまでやる必要あるのかというような認識が学生間に広がっていました。私がもっと厳しく指導すべきだったなと反省しています。中間発表会後は学生は自分達で気づいたようですが,軌道修正が少し遅かった感じです。また,努力の程度が他大学と比べて足りなかった。グループ内で分担がうまくなされず,仕事の押し付けあいをしていたところもあったような感じでした。そのためか,積極的に動き始めるのが遅かった。内容は,インターネット・オークションの将来像提案と仮想的エキナカ・ビジネス提案という,提案型発表だったのですが,提案が導き出される根拠が薄弱でした。データで根拠付けるか,理論を駆使して論理を示すのかどちらかが必要なのですが,思いつきに近いようになっていました。私やゼミ生が根拠薄弱さを指摘したのは,やっと発表の骨格が固まりゼミ内で発表練習を行った本大会2日前。修正は難しかったようでした。

うちのゼミ生は今回の結果を反省して,4年生の卒業論文に向けて研究レベルを上げてくれればいいなと思います。インカレは参加することに意義があるのです。そして,それをきっかけに,自分の研究や発表能力のレベルを思い知って,今後の向上を決意してくれればいいのです。
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