EF58の重連と言えば、前述した汐留-名古屋間を走った荷35列車が有名だが、この列車がダイヤ改正で消滅した後に、もう一つのEF58の重連荷物列車が存在した。広島~山口県下を走る荷37列車だ。この列車は、関東からは遠く、なかなか撮影の機会には恵まれなかったが、それでも何回かシャッターを切ることが出来た。
掲載写真は、新下関を通過する荷37列車。大窓機64号機と15号機との重連。15号機のパンタは一つしか上がっていない。この年は、山口線でC57が運転を開始した年。その試運転や初日の撮影に絡めて山陽本線で撮影した時のものだ。C57復活運転には、沿線はどこもファンでごった返していた記憶があるが、ゴハチ重連の荷37ㇾは、周りから忘れられていたのか、あまり撮影者は見かけなかったように思う。
1979-08-05 荷37ㇾ EF5864+15 山陽本線:新下関にて