前出のED60よりも身近に感じていたED61。単純に関東地方、それも中央東線を毎日走っていたのだから出会いやすかっただけのこと。ED60よりも４年も前に撮影している。当時は、中央線の主力と言えば、山男ロクヨン(EF64)だったが、それを補完するような運用で八王子-甲府（おそらく）を2往復していたように記憶している。貨物列車を重連で牽く姿は、小粒だが精一杯な轟音とともに坂を上っていたことが懐かしく思える。
掲載写真は、笹子峠を上るED61重連による貨物列車。小雨の降るあいにくの天気になり、かさを指し心細くなりながら撮影していた若き日。二軸貨車ばかりの編成は、今では見られなくなったが、しっかりと最後尾には車掌車ヨ5000が見え、現代のコキ編成にはない渋さを感じている。
1975-11-23 1465ㇾ ED614+ED615 中央東線：初狩-笹子