アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

中央山線を走った101系電車

2018-06-10 22:00:00 | 国鉄時代(カラー)

現在の中央快速線は、E233系電車が一手に過密ダイヤをこなして運転されている。近い将来、このE233系に2階建グリーン車の増結も決定しているはず。101系全盛時代を知るアントンKからすれば、隔世の感が強い。まあそれだけ時間が過ぎてしまったということなのだろう。どこか空虚で寂しさを感じる。意外と人生なんて短かいものなのかもしれない。

今でこそ、E233系が高尾を飛び越えて大月まで運転されているが、国鉄時代には、きっちりと通勤電車は、基本は東京-高尾までと決まっていたはず。それは乗車すれば一目瞭然で、高尾以西は、いきなり山の中を走る路線へと変貌するのが中央線の醍醐味だった。高尾を出て、次の相模湖までは駅間も長く、途中の小仏トンネルをサミットとして上り勾配が続く。電車も普段は、山スカと呼ばれた71系電車に始まり、後の115系へと引き継がれていったので、現行のような一緒くたな使われ方は、馴染めないでいる。もっともかつてEF58が中央線を平然と走行した時、国鉄時代からの掟はいったい何だったのかと恨めしく感じ、同時に時代が完全に変わり、そうさせたのだと思い知ったもの。長く趣味を続けていれば、ま、色々あるということだろうか。

掲載写真は、多客時に運転されていた101系によるピストン輸送。普段は高尾止まりの101系、この時は、非力なMT46をフル回転させて小仏峠を行き来した。トンネル限界が制限され、武蔵小金井の101系電車でも、M'車が低屋根構造の800番台が使われていた。オールマイティな最新電車とは比較にならないくらい個性的であり、今思っても趣味性が高かった。正面に掲げたマークも時代を感じてしまう。

1976-05-02    9713M     Mc100-805   中央東線:高尾-相模湖