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逆風

2017-07-04 18:56:34 | 政治・時事
すでに時期遅れな話題ですが、注目を集めていた東京都議選が終わりましたね。
都民ファースト圧勝、自民歴史的大敗という結果でした。
自分のスタンスとしては安倍首相を支持していないので、このところずーっと何年も高い支持率に支えられていることが不満であり、どこのどんな層が支持しているんだろうと不思議でたまりませんでした。世の中が窮屈で不穏でヘイトで溢れ、政権にモノを言うことすら憚れる空気感に本当にウンザリしており、私の様な遊び人の平和主義者には生きにくい時代だなあと鬱屈を抱えておりました。
きっかけは森友問題あたりからでしょうか。このご時世に教育勅語を唱える幼稚園があるということで前々からネットでは話題になっていたものの、右翼化もここに極まれりだわな、ぐらいにしか当初は思いませんでした。だって最初この問題も他の問題と同じようにメディアは報道に及び腰でしたもの。しかし籠池ご夫妻がメディアに取り上げられると、その強烈キャラから一気に注目を集めだし、盤石かと思われた極右層が分裂し始め、お互いの足を引っ張り合うようになりました。この辺りから、一般の国民の方々もさすがになんかおかしいと思い始めたのではないでしょうか。森友問題は加計学園問題に飛び火し、知らぬ存ぜぬで終わるかと思われたとき、前川前事務次官の内部告発でいよいよ疑惑は深まり、そのあとは共謀罪の強行採決、自民議員の度重なる舌禍・不祥事・闇献金疑惑などで完全に風向きが変わった。安倍政権へのこのような逆風を感じたのは2度目の就任以来本当に久しぶりの事で、私ははっきり言って溜飲を下げることができたのです。支持率もようやくここで大幅な下落をすることになりました。
正直これまでは、自分と世間はかなりズレているのかな?安倍政権を良いと思えない自分の方に問題があるのかな?とかなり暗い気持ちでこの国の行く末を見守ってきたのですが、どうやらそんなに日本人も変な人ばかりではないらしいということがわかり、ホッとしています。
特に私が感心というか驚いたことは、前川さんが爆弾発言をし政権に揺さぶりをかけた途端に、読売新聞で急に出会い系バーに通っている、などとしたスキャンダルが掲載された件の市民の反応。何か時の権力に歯向かおうという人がいたときに、世間一般には嫌悪感をもたらすであろうシモのスキャンダルを使って潰すのは、独裁政権がよくやる手口なのです。現にこれまでもこの手の罠に嵌り人生を台無しにされた人は数知れず。ところが今回は、それは問題の本質と関係なくない?とか、卑しくも全国紙がなんで週刊誌まがいのネタをこのタイミングで?というこれまでの日本では封殺されていたような「まとも」な意見があちこちで散見され、こんなネタを放り込んでくるとは政府はますます怪しい、というムードが生まれたこと。私は今回この流れを強く評価したいと思います。
やっぱりこれってネット社会ならではの現象なのかなと。
フェイクニュースも多いけど、多種多様な意見が飛び交い、違和感を直ちに議論し合える。
圧力をかけられていると専らの噂のメディア側も、どちらかというと右派では?と思っていたテレビ局の報道も「前川さんはそういう人ではない」とか言いだして、おや気骨のある人もいるのだなと思ったし。共謀罪が通過した後ではありますが文科省が支持文書の存在を認めたりだとか、政権にとっては言いなりだと思ってた側がコントロールが効かなくなっているということに私は光明を見出しました。
今回は自民への反対票が都民ファーストに移っただけで、民進党は惨敗し、リベラル復活というわけではないものの、自民にとっては大きなショックだったでしょうし、少しは国民軽視の風潮が改まるといいのになと思っております。

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