端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

だるまストーブ

2005-12-19 | Weblog
ここ 二、三日の寒いこと 寒いこと。
朝早くから 仕事に出かける人達のことを 思うと自分を
反省し だらしないなあーと思う。

エアコンが付けてあっても 生まれつきの貧乏症 灯油ストーブ
にしがみついている。

高校を卒業して 始めて勤めた役所には 広いフロアーに
大きな だるまストーブが二台あった。
昭和三十三年頃の話。
まだ自家用の自動車などない時代 通勤はもっぱら公共の
交通機関か 自転車だった。

寒い冬 出勤すると 一足早く出勤した用務員さんが ストーブ
に火をいれ ストーブは赤々と燃えていた。横には石炭を入れた
横長の ブリキのバケツが置いてあった。

だるまストーブを 皆で囲み 手をかざして 暖ををとりつつ
世間話に花が咲いた。
男性の多い中 卑猥な話になると 笑って話に加わると 
すれた女に見られそうだし 知らないふりをすると かまとと
に見られそうで 草々に席に着いていた。

何も分からない 小娘の仕事は まず書き損じの和罫紙で
こよりを作ること。
あの頃 文書は和罫紙にカーボン紙を挟み セロハン紙を載せ
複写で 書類を作っていた。ひきのいい紙は こよりを作るのには
最適だった。

今で言うリサイクルだったのだろう。
右手と左手を上手に操り まっすぐに細いこょりを作る すべは
このとき覚えた。

今 こよりを作ろうにも 薄くてひきのいい日本の和紙には
なかなか出会うことがない。

それもそのはず 文具屋に行けば 立派な機械で撚った こよりを
売っている。 こよりを撚る事が出来るなんて 自慢話にも
出来ない時代になった。
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