京都で、着物暮らし 

京の街には着物姿が増えています。実に奥が深く、教えられることがいっぱい。着物とその周辺について綴ります。

黒に黒の帯

2006年05月29日 | 着物フレンド
ご一緒できなかった際にお召しになった
「黒に黒の帯」という
かをるさんのキモノが話題になっていたので
それを見せて!とお願いしたら、
その着姿画像が送られて来た




私が大学生のとき、母の女学校のお友達で
早くに未亡人になられた方が、京都から大きなふろしきに
反物を詰めて売りに来られた時に(背負い呉服やさん)
買ってくれていたものです。 八掛けもそのときのまま、
昔の着物は絹の重みが違います、着るとスッと下に落ちる
感じで、とても着付けやすいです。 

この頃のは絹が薄く、
身体にまとわりつくようなのもあります。

帯は結婚が決まってから、母のお友達の息子さん
(若い人でした)に染めてもらったものです。
どちらも40年以上前のもので、
母との思い出につながるものですが、
母存命中には着ている所を見せていないのでは?

黒の着物は重宝で、よく他の帯と合わせて着ていますが、
今年は何となく、黒に黒はどうかなと挑戦してみて
皆から好評でした。

着物って取り合わせを色々楽しめていいなあと思ったことでした。
             かをる(杉本会)  

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きもの本

2006年05月29日 | 着物あれこれ
きものが当たり前だった時代に
関西で、家族の美しいキモノを見て育ち、
きもの研究家となったひとの体験的きもの本。



石川あき著  草思社  1800円 06/3月刊



この本に興味を持ったのは、

関西で育ち、
東京できものアドバイザーとして仕事をして来たたひとであること。

つまり、
関西の好みで磨かれたセンス
(大阪の小大丸@私が学生の頃心斎橋にあった有名呉服店)
そして、東京で一流の仕事をして来たひとであること。


基本をふまえてはいるが、
いい意味での人目を引くセンスがこのひとにはある。
御年、80近い方!
私のような年配のものにはことに参考になる本だ


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「劇団四季」京都公演に

2006年05月28日 | たまには洋服(旅行記を含む)
幸子からの急なお誘いで、
京都劇場「劇団四季」公演へ。


初日の招待客券なのでとてもいい席でした


赤川次郎原作「夢から醒めた夢」 

幸子があとで用事があったため、珍しくふたりとも洋服でした。



幸子は綺麗なカラーの麻のスーツ、
私は海外旅行の夕食会用に長年着ている、また今回も紺のワンピ




足元を白にしたのは??

紺のシワになりにくいワンピースは、
箱根で着たフレンチスリーブ



そして、ハワイで着たイッセイがあります


ワンピースは、紺が好きなんです


劇団四季を初めて観たのは、10数年前、大阪公演「美女と野獣」プレ公演でした。
当時のダンディーなMBS社長さんなど役員がずらりと並ばれる間を通って、
MBSの招待客としてブラックタイプリーズのレセプション付き公演。

いま思い出しても恥ずかしい着物姿義母の訪問着を直しに出す間がなく、無理してつい丈で着ておりました。

それ以後も、MBS主催だったので、あり難くもプレ公演ですべて大阪で見せて頂いております。
そして、京都公演の場合は幸子さんのお連れでこれまでも何度かご一緒させていただいております。

一般客の方の服装がカジュアルすぎるので、会場が華やがないので、とてもさびしク、不満です。

東京でもそうなのかしら?





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初夏の箱根に遊ぶ

2006年05月26日 | たまには洋服(旅行記を含む)
つゆ入り前の初夏、
箱根で1泊のリゾートライフを満喫して来た!
ウイークデーの旅行は、海外以外では未経験で、
初めての夫婦ジバング旅行だった。


前日の雨も上がり出発!
カジュアルな出で立ち









ディナーはそれなりにドレスアップ。でも、旅先なので、
シンプルなフレンチスリーブのワンピースに
ショールでグレードアップしただけです。

お気に入りのタイシルク、ジム トンプソン製  和洋に使ってます。





ホテルの方は記念写真をマトモに撮れるテクを身につけて欲しいものです。この悲惨なショット







夜に関東地方は雷雨と豪雨。





祈りが通じたのか、翌朝は晴れ上がりました!
コンシェルジェが「白い富士が見えるはずです」というので、
再び、芦ノ湖に行ってみたところ、「真白き富士の嶺」を見ることができました!
富士山がちゃんと見られると、いいことがあるようで、うれしくなります


6月になると登山電車は紫陽花電車になり、沿線は紫陽花に彩られます。

そうそう、真白き富士山が、東京でも前夜の豪雨のあと空が澄んで、見えたそうで、英字写真が大きく出ております。それほどクリアな空だったんですね

 

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お揃いの色無地&紋

2006年05月26日 | 着物あれこれ
小川流煎茶の家紋は「対極紋」

葵祭献茶式での師範の方の色無地の紋はもちろん、その紋であったのだが、
然も興味深いことに縫い取り模様も
その紋の色違いをお召しになっていた



義母も謡の社中の浴衣会にはお揃いの「観世水」の浴衣を

お揃いで着ていたのを思い出した。







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雨模様の日に

2006年05月23日 | 単衣 織り
今日はテレビのインタビュー付きの会議だった。
もちろん、着物!でも、雨模様らしい。


雨用の上等の履物を「美の忠」さんで買ってあったので用意しておく。
コルク製で革底。
いいお値段だったが、1つは要るので幸子と色違いで購入!



雨ゴートは祇園のお母さんも愛用されてますと、「きねや」さんにすすめられたシースルーの夏向きのポリの雨ゴート。



出かける時には、雨が止んでいたので、普通の草履にした。



単衣の大島
こういう軽い大島に防水をして雨ゴートにするといいのだろう。
先日、「芦屋で、着物暮らし」の真美さまが、そうだった



テレビのインタビューにも出演する予定だったので、
帯締めは渋く決める@森田○美さん風か?
帯も本当は博多ぐらいで軽やかに行きたいのだが、
ちょっとそれでは、と塩瀬名古屋帯にする。

帯は以前にも絞めた塩瀬の型染め。
アヤメの模様があるので、これにした。

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葵祭献茶式@杉本会の方々

2006年05月22日 | 着物フレンド
杉本会のお仲間のお召し物です。

書家の通子さまは、お知り合いの京友禅の方にお願いして誂えられた
ぼかしの訪問着。こういうものが帯で色々遊べるので重宝かも



杉本会のメンバーのお連れ、Iさんは個性的な渋めの訪問着です。
私とは法然院お参りでよくご一緒する方でもあります


メンバーのお連れさんの季節の花、牡丹が目立ちました。
ローズ無地がいい感じ。こういうローズを一度着てみたいな~!と思いました。


芸術センターのスタッフの千枝子さんは、いつも素敵なお着物なのですが、
今日は何と個性的なお洋服ですこと


ヘムのこういう使い方もファッションなのね!


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葵祭献茶式

2006年05月22日 | 単衣 染め





お家元、神官もフタバ葵を冠やお召し物に身につけられて、千年の都の、ほんに雅なお祭りです。

私は、義母の遺した単衣御召し雲文柄1つ紋付き。つい丈で何とか着つけております。
相良刺繍の塩瀬袋帯で、件のお宝着物持ちの秀子からの拝借もの




おひとに撮っていただくと、ポーズが上手くいく



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単衣で身軽に

2006年05月20日 | 単衣 染め
サバサバと裾をさばいて歩く単衣が好き
今年は例年よりも早い目に着はじめている。

だから、葵祭を境に、単衣に衣替え。

夕方からの集まりに大阪まで
久しぶりの結髪。

数年前に千總さんのちりめん小紋の単をデパートのワゴンで見つけた
縁起のいい南天柄。一度まっさらのときに、梅雨の大雨に遭って縮ませてしまい、
仕立て直したこともあるが、さらっとしているので、単にピッタリ。


身軽な感じに着たいので、
以前から持っていながら出番がなかった八寸絞めてみた。
何となくボケているように思えたので、思い切って、
銀座「志ま亀」でこの間買った 個性的な帯締めを合わせてみたのだが、、、、




集まりは、某女性センターの元館長を囲んで、元スタッフ、委員、講師などが
年1回集うことになっている名付けて『まじょの会』
今回は10人全員が集合(勝手にアップしたが、不都合があればご連絡を!@諸まじょさま)年齢順に会員番号あり。私は会員番号、5番なり



近況報告からはじまり、ワイワイ言ってあっという間の3時間!
次回はこの時期の来年に、京都で集まることを約束して散会。


次々回は元館長が在住する島根まで泊まりがけで行く。

わが姿をみんな褒めてくれて、ありがとう!
集合先のヒルトンで撮ってもらった。





大阪でいただいた和食はヘルシーメニュー。
メンバーのひとりの知り合いの娘さんが「板さん』をしている。
トマトの和風煮(鶏ミンチが入っていた)



明日はいいお天気になりますように
小川流煎茶の小川後楽家元が葵祭献茶式をお勤めになるので、
杉本会のメンバーはご招待いただいている。
そのコーディネートを考えて就寝

紋付の何だと思われますか?宿題です






献茶式に行って参りました 

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お揃いの天目小紋

2006年05月19日 | 着物フレンド
スーツ感覚で着ている上品な天目小紋を持っている。

さて、よくコメントをいただく京都のてっちゃんさまから先日、こんなコメントが!覚えておられる方もおありでしょ!

2月18日 にアップされた天目染めの着物
私も同じ色目の着物を持っております
(思わず出して色を確認いたしました)
私は何時もは織り帯を合わせていますが、やはり塩瀬いいですね
おっしゃてる意味がよく解かります


そこで、画像をお送りくださる様にお願いしておいたところ、素敵な帯とのコーディネートされたものを3枚送られて来ました

こちらでは始めまして
何時も素敵なお着物姿、楽しく拝見致しております
貴女様の着物のコーデイネイトとても好きです
落ち着いて、上品でしっかりご自身を表現なさっておられます
さすが、キャリヤ・・て感じです(年下の私が言うのも何ですけれど)
そのakeさまと奇しくも同じ天目染めの着物を持ち合わせている事、とても光栄に想っております。

天目染めは、ご存知かも知れませんが
板場で引き染めをする際、染料を刷毛で引き、
すぐさま(おがくず)を振るいに掛ながら生地の上に撒き、
その下から、瞬時に生地を乾かします、するとその熱で(おが
くず)を撒いた所は染料が(おがくず)に付着して白く残ります
(むろんその時おがくずを払います)
そしてもう1度今度は少し薄い染料で引き染めを致します

ほんと、こんなやり方何方が始められたか、手間暇かかっていますのね


ひとつ目の帯は
インカの織物から図柄を引用して作ってもらった手織りの袋帯です
有名な(洛風林)の帯屋(丹波屋製)


二つ目の帯も、手織りの引き箔本袋。
これも(洛風林)の織り機の(勝山織物製)この図柄は陶器から





三つ目の帯は、お召しぬきで織った(お召しぬき使用はほとんど有りません)
全通の袋帯。ダイヤ柄なのでトランプの帯締めを
こんな感じで合わせています(てっちゃんさまのメール引用)








初めまして!
揃いの天目に、何と渋めの帯のコーディネート!
洛風林の名品ばかり。私など足元にも及びません。

技法も併せて教えていただき、お勉強させていただきました。
着物が日常の義母と26年暮らしましたので、お手入れや
組み合わせの基本は心得てはいるものの、
こういう渋い上等のお洒落はとてもとてもできません。
甘い目でごまかしている次第です。

ご家業は和服関係でしょうか?
それなら、私のブログは、穴があったら入りたいようなビギナーのもの!
恐れ入ります。

これからもいろいろお教えくださいませ

私のコーディネートは初心者です。

マスコミの会議とレセプションの日に



初孫の七五三で下鴨神社へ、そのあと下鴨の「撫庵」にて












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雨の日の着物

2006年05月18日 | 着物あれこれ
5月28日まで開催の 京縫 長○の仕事展に雨の中を行きました。

思文閣は近くとはいえ、こういうところへは同好の方とご一緒するのがいいと、着物縁のお二人とご一緒しました。



、ため息が出るほどの伝統工芸の技に、
感性がモダンであり大胆。

長○純恵さまにも直にお目にかかることが出来ました。
いつも雑誌でお目にかかる背紋付き長羽織を御召しでした。




私の着物は雨だったのでマイサイズで仕立てておいたポリの初おろし、
博多帯の名門@西村織物の博多献上の初下ろし




タップリ拝見後は、近くの京都大学時計台のフレンチレストランへご案内。
1500円でこれがメインディッシュ、あとは前菜にデザートもつきました。いいでしょ。

このレストランの本店はわが深窓氏の常連店で、
あと京大桂坂キャンパス内にもオープンしています。
独立法人化の思わぬ出店で、東大にも2店あり。




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煎茶のお稽古に

2006年05月17日 | 単衣 織り
婚礼やらなんだかんだと多忙だったので、お稽古は2カ月ぶり。
杉本家のお庭の緑が畳に映えてみどり色に染まっていた。


織りを甘い目にコーディネートに凝っております。
その方が着ていて楽しいですよ。
渋いローズの帯揚げに三分紐と瑪瑙の帯留め



出かける前に前庭で、ちょっと気どってハイポーズ!
アホみたいに自作自演したら、いいのが撮れました。
モデル、カメラマン、スタイリスト、そして、編集者、ライター、なんでもやっちゃいます



帯はこの着物に合いそうだからと、件の秀子から拝借した一本。
綴れ風ですが、何でしょう?



墨造形作家の新井さんと

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竺仙小紋とバティック

2006年05月15日 | 単衣 染め
幼なじみの秀子の琵琶湖畔のお宅に遊びに行く

昨日と打って変わる着物でお出かけ日和。
暑からず寒からず単衣が気持ちいい。


京都大丸でお江戸「竺仙」の浴衣会で見つけた、よろけ縞の小紋を単衣に仕立てる。さらっとして気持ちのいいタレもの。

それに今日は母の日! 
長女が昨年バリ島で遊んだ際に買って来たバティク。
彼女が仕立て代も出したものなのだが、「お母さんが先きに使ってくれてもいいよ」というので、取りあえず私の箪笥に納まり、お先に!




秀子の画像と素晴らしい着物コレクションはまた明日に、お楽しみに!

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セルフの画像を見ると

2006年05月14日 | たまには洋服(旅行記を含む)
他人さんに撮ってもらう場合は、時としていい表情やいい笑顔が撮れることもある。
慣れてくるといい表情やポーズの取り方もわかるようになる。

ところが、セルフターマーで撮る画像の顔は、
如実に現在の自分の顔を写し出しているのではなかろうか?
今夕も、ある実験的な舞台を見に出かけるのに、
着物は雨のために取りやめて、洋服を撮ってみたらこの通り。
怖い表情だし、首筋に年齢が出ていて、いやになる。




体型は何とかウエストラインはキープ(67センチ)できているので、
「アンティエ」のストレッチ素材ながら、このようなワンピースも着ることができる。

ネックレスは気に入っていてよく使うホワイトゴールド&プラチナのチエーンにブルートパーズ?のトップ.

指輪は、ラピスラズリー。これも私のラッキーカラーのブルー。
夏はブルーの濃淡と白が、洋装のマイカラー。






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織りを甘い目に

2006年05月13日 | 合わせ 織り
付け下げとはいえ、紬はやっぱり街着が、いちばん似合う
みょうがさんとの夕食は肌寒い夜になりそうだったので、
長襦袢は単衣にして、着物はこの袷を着た。



東京好みの紬スタイルとはひと味違えて、「京女は織りも少し甘い目」そこで、八掛けのローズに合わせて、
ローズの三分紐にトンボ玉(ゑり善謹製)を添えてみた。
帯は九寸名古屋帯の織帯で、初夏向きの白地なのでこれを選ぶ。



参照;
帯を替えて冬にも着ました

思えば、こういう季節の変わり目の調整も、着物の場合はとてもシンプルでいい
長襦袢を単にして、上をもう単衣でもいいし合わせでもいい。
洋服であれば、生地にもよるし、羽織ったり脱いだり、定まらない。

いま西賀茂からお野菜売りの軽トラの奥さんが来た。
15日は賀茂の祭りで忙しいので、来られないとのこと。
鯖寿司を作り周りに配るのだそうだ。いいお天気になります様に。
私も小川流煎茶献茶式に鴨川畔に住む長女を伴って行かせていただく予定にしている。母娘で何を着ようかいまから楽しみに頭を悩ませている。

黒のサマースーツの  仕立ての詳しい画像
衿とダーツ周辺のステッチが効いているのと、袖付けラインにご注目を!
わがスタイリストさま、最近のたまには洋服ラインナップはいかがでありましょうかご意見をいただければ幸甚です。



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