京都で、着物暮らし 

京の街には着物姿が増えています。実に奥が深く、教えられることがいっぱい。着物とその周辺について綴ります。

梅の染め帯

2006年01月29日 | 染め帯
私の亡き父の名には梅がついた。それだからというわけではないが梅が好きだ。梅の枝は生命力が強く、喩え枝が折れも「折り梅」としてさらに強くなる。もう蕾をつけている前庭の梅の前で。

この帯は,元は子どもの入学式に着た絵羽織@母親の制服!だったもの。こういうものをもう着ることがなくなったので、2部式にして帯に作り換えてもらった。しかも裏は英子の若い頃の羽織りを洗い張りして使っている昼夜帯(何と和の名のきれいなこと!つまりリバーシブル帯)



季節感のある帯で遊ぶ愉しみ!帯の後ろ姿は絵の額のごとし!
そのうちこれにちょっと刺繍を加えてみたらもっといいものになるだろう!な*さん、よろしくおねがいします

行きつけの美容院で結髪後に。

帯を見せたいのであえて帯締めは目立たない様に三分紐にして,帯締めも無難に平凡な瑪瑙にしてみた。

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帯くらべ

2006年01月27日 | 染め帯
先日と同じ古代本泥染大島を再び続いて着ることにしましたが、帯で気分をかえてみました。その実例のひとつ。

T:お昼間
P:町家でのランチ
o:友人の集まり



帯:草木染めの名古屋九寸帯(ある素敵なマダムから譲られました)
帯揚げ:新年会なので白に宝づくしの刺繍の縮緬
帯締め:大好きなトンボ「ゑり善」にポイントを置いたので,三分紐は帯と同じローズ系にして帯にとけ込ませてみました。

このコーディネートはいかがでしょうか?


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うそつき 

2006年01月27日 | 着物あれこれ
1/24「古代本泥染大島」のコメント欄で話題の「うそつき」のつづき。

これは夏の「うそつき」です。夏にも着物を着るひとのために私のテクをお披露しておきます。
海島綿で袖を作り、胴体は晒しです。これは固定式で縫い付けてあります。もう1枚話題のマジックテープ付きでツーウエイー方式ももっています。すべて有々さんにつくっていただきました。

海島綿とは最高級の綿です。それでも綿ですから帰宅したら、洗濯機に放り込み「デリケートもの洗い」モードで洗い、すぐに竿にピンと伸ばして干しておきます。この襦袢は半襦袢で、「裾除け」もおなじ海島綿で作ってありますので、いっしょにこれも洗います。2部式が洗うのには便利です。もちろん半襟も付けたまま洗います@夏場は洗えるポリの半襟(縮まずいいですよ)

袖の下から見えるようにレース付きの筒袖は、肌襦袢を着ないでいいように筒袖だけをくっつけたもの。これは暑いので1枚でも肌に付けなくてすむように、しかし、脇から肌が見えないようにする工夫です。義母もやってました。

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古代本泥染大島

2006年01月24日 | 合わせ 織り
以前友人が着ていた古代泥染めが地味ながら品がよくって飽きがこないのがいいな~と思ってみていた。
たまたま私の手に合う、それでもいままで買った中では一番高価ではあったが、いいものを見つけたので,思い切って買ってしまった。
いいものは風合いが違う。普通の大島だと光沢が寒々しく感じられるように思って、ちょっと真冬には避けようと思うのだが,この古代泥染めはむしろ今の季節に温かさを醸し出す様に思う。どうしてなのだろうか?


着て行った先は毎日放送の今年の初会議。威儀を正して袋帯のおしゃれな綴れを絞めてみた。いつもはタレものにしめるのだが、この大島にも上手くあった。帯揚げは宝づくしの刺繍入りの白。帯絞めも白。

会議のあと,著書などでお互いにご縁があり仲の良い関東の友人と13年ぶりにあってホテルのラウンジで長い長いおしゃべりタイム。彼女も着物に関心を持ちはじめているとか!絶対に似合うこと間違いなし。ファッションセンスのいいひとなのだが、着物は絶対に、特に熟年は、「白襟白足袋」をドレスコードにするようにアドバイスしたり、またまた着物伝道師をしてしまった

Q&Aコーナー
パリのあかねさんのご質問 「お襦袢は藤色なのでしょうか?」
よく気付いてくださいました。そう麻の葉のこういうものです。胴体は二重ガーゼの既製品の半襦袢にマイサイズの絹物の袖をつけた「うそつき」というものです。こう言葉はオンナしかも,京女の感じがよく表れた言葉だと思われませんか@言い得て妙!

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根付けで遊ぶ

2006年01月21日 | きもの関連&小物
戌は干支の中でも売れ行きがいいらしい。
夫が買って来てくれたのは、陶器製「戌張り子」。もう半額になっていたらしい
私は「えり正」で手組唐組紐のついた銀製の戌(柴犬)根付けを見つけ。ちょっと高価だったが、また戌の干支がめぐってくるときも元気でこれを付けたいという祈願も込めて買ったしまった


根付けで遊ぶのが好きだ。面白いものを見つけたらつい手が出る。手前のものは小物作家さんのアクリル。奥のものは「めで鯛」というどこにでもあるものだが、重い銀製のリングを錘りにして自家製根付けにした。紺地のブローチは暮れの弘前で買った津軽の民芸「こぎん刺し」もので、帯留めにしようと思っている。わざわざ帯留めの金具を特注しなくとも、三部紐か平組の帯締めに直にピン刺しすればいい。落とすのが気になるようであれば糸で留めておく。金具細工をしてもらえるお店を探しまわった末に,気付いたテクなのだ。


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FPの史子さんもお着物デビュー

2006年01月18日 | 着物フレンド
朱美さんに続いて同じ新年会でFPの史子さんもお着物デビュー
昨夕のその画像が届きました。

朱美さんと色違いの訪問着@名門のものです。



背の高い史子さんにはちょっと個性的なものがいいように思って、この個性的な帯をお見立てしてみました@正解!素敵です!


3月には朱美さん、史子さんと3人で大阪で能楽とディナーの夕べにご一緒することになっています。もちろん,着物です

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税理士さんが着物デビュー!

2006年01月14日 | 着物フレンド
税理士の朱美さんが業界の新年会でお着物デビュー
これからもう着物にハマられること間違いなしというものです。

昨秋に幸子さん共々私たちが懇意にしている呉服屋さんに買物ツアーへ。
お見立てした訪問着2着とそれにあわせた帯が2本。
さらに暮れには幸子さんのマンションにて着付けの特訓会も。

ピンクの訪問着を着てみたい!とまず選ばれたのがこれでした。
帯から小物もこれに併せてコーディネート。




「着物デビューいたしました。自分の着物姿に自己満足しています。
しかし一日着物でいると腰が痛くなりますね。日ごろいかに背もたれをつかているかですね。
草木染の割烹着とベルベットのコートakeさんの真似をして買いました」

さっそくデビューお祝いのお電話をしました。
「お嬢さんは何と仰っていた?」「お母さん,キレイ!女優さんみたいだって」

もうひとつはクリーム系にまとめて上品で美しい!



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真由美センセイと幸子さんは綴れの帯

2006年01月11日 | 着物フレンド
真由美さまのご邸宅のダイニングルームには日舞の舞台の肖像画が掛かっている。

真由美センセイのこの光悦寺垣の綴れの帯は、世界40カ国を廻った帯とか
綴れで名古屋なので軽く旅行には便利なのだそうだ。さすがの国際派のセンセイだ。

幸子さんも高級な綴れで袋。渋い目の江戸小紋だが、けっこう派手でよくお似合いだこと。




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名古屋九寸塩瀬「投扇興」

2006年01月11日 | 染め帯
私の着物師匠として着物道でお世話になっている真由美センセイのご邸宅で新年ディナーにご招待を受けた。
ぜひ、センセイにこの綺麗な季節限定の帯を見て頂きたかったので、下ろし立ての「蛍ぼかし」の小紋に併せてみた。センセイはこの小紋がとってもいいとほめてくださった。自分で見立てることができるのは、センセイが見る目を養ってくださったおかげです。いいもので訪問着かと思ったほどだから、紋をつけておく方がいいですよ、とのこと。





拙宅の座敷で後ろ姿をセルフタイマーでいつもショットしています、

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速報!

2006年01月11日 | 着物あれこれ
初煮その2にご登場の書家のおふたりが、今朝の朝日新聞1面(大阪本社版)にご登場ご覧ください!プーシキン美術館展開館式 のご招待客だったようです。知的なおふたりが開会に知を添えて

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初煮その3

2006年01月10日 | イベント等
いつもながらゴージャスな幸子さんの後ろ姿も決まってます。


今回初デビューの梅○さん、緋毛氈に映えるブルーのお着物が素敵です。


染色作家、田中文子さんのものをよくお召しになる桑原さん。何枚これまで拝見したことか!

麻子さんもシック&ゴージャス。

師範の節子さまは、相良刺繍の朱の訪問着.お綺麗でした!

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初煮その2

2006年01月10日 | イベント等
初煮お召し物レポート その2
いつも綺麗なお召し物で、グラビア雑誌にご登場のような、みちよさんとかをるさん
みちよさんの年齢でこのピンクがお召しになれるのは、凄い!女優も真っ青
かをるさんは,今回はシック。お母様がお祝いの席用にお作りになった「寿」の臈纈という特注のお譲りもの。


おなじみの書家の新井さんと板倉さん
新井さんは、色無地に上等の綴れが効いてます。
板倉さんも渋い目でトータルコーディネート。

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姉妹版「パリで,着物暮らし」byあかね

2006年01月09日 | 若いひと
年始にパリに戻ったあかねさんからメールが届きました!
ーーー「見習って「パリで、着物暮らし」、始めてみましたのでお知らせします。さっそく「京都で、着物暮らし」にリンクをはらせていただきました」ーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パリと京都は古くからの姉妹都市ということで,タイトルも「パリで,着物暮らし」
あかねさんとはほんとうは母娘世代なのですが、ここは着物繋がりで姉妹ということで(笑)
では、拙プログ同様、よろしくお引き立てのほどお願い申したてまつります。
{パリで,着物暮らし

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初煮会

2006年01月09日 | イベント等
1年で一番着物に気を遣い、皆様のお着物を拝見するのが楽しい華やかなお席とパーティーはお煎茶の初煮会。毎年ご招待をいただき、元気に髪を朝結ってもらって訪問着で出かけることができる幸せを噛み締めながらタクシーで雪がちらつく中を北山を過ぎ上賀茂へ。
初煮会は小川流煎茶「三清庵後楽堂」にて、それにつづく新年会は京都ブライトンホテルにて200名余り方々とご一緒させていただきました。
追々お綺麗なみなさまのお姿をアップしていきますので、乞うご期待!

まず、仲良しの永田萠さんと幸子さんと3ショット@ブライトンホテルにて

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懐かしいのシルクウール

2006年01月04日 | 若いひと
お母様が私と同世代だとおっしゃるmakiさんは,お母様のお若い頃のシルクウールのアンサンブル@懐かしい~あの頃を思い出しました。お嫁入りの和箪笥にはこれが必ずありましたし,オンナの子もお正月にこれを着せてもらいました。私は大学の寮でも着ていました。着物姿の綺麗な先輩に憧れたことも

私もたまたまネットで見つけてシルクウールをお正月用に仕立てておきました。このごろ滅多に市場にでません@レアもの。腰回りに温かい様に胴裏をつけてもらってあります。洗いが効くので冬の家庭着に最適

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