気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

1月2月の芝居

2008-02-20 15:59:16 | 芝居


家の電線の上に小白鷺がいた。
細い電線なのに、ピタッと器用にとまっている。

でも秋にこの辺に来た頃は電線にとまっても
ゆらゆら揺れ動いていた。

白鷺君、練習したのね。エライ!




まとめて今年のお芝居です。

4本だけど、ランキング形式でいきます。

基準は・・・んん~ん!どれも傾向が違っていて優劣つけがたいけど、

今回は刺激的エネルギーの優劣ということで・・・・



第4位



2月1日 「わらしべ夫婦双六旅」新橋演舞場・中村勘三郎・藤山直美 他

    年一回会う、若いときの仕事の先輩と行く。
    お財布に負担の無い3階席。でも良く見えた。

    ストーリーはたいしたこと無いけれど
    勘三郎・直美の掛け合いはさすがに軽く楽しく、
    爆笑の連続。
    観客の笑いのつぼを心得ている感じが心地よい。

    帰りのお茶では、いつにも増して会話が弾み、
    心地よい一日となった。



第3位



1月17日 「二人の約束」パルコ劇場・中井喜一・段田安則・りょう

     娘を誘ったとき、「渋そうね~」と言って気乗りしない様子だったが、
     「面白かった!飽きなかった!」との感想。

     「30年後一緒にタイムカプセルあけようね」と幼なじみと約束。
     律儀に約束を守り、楽しみに空ける日を待つ主人公・中井喜一
     そこに記憶を失った男がやってくる。

     「ほろ苦くて、切なくて、でも爽やかな中年純情コメディー」
      ・・・・チラシから

     駄洒落ばかりとばす、お喋りで陽気な、でもさえない中年男が。
     中井喜一。びっくりデス!
     最近の端整で堂々とした役ではなく、かる~い役も出来るんですね。
     さすが中井さん。
     普通の役者が言ってもたいしたこと無い駄洒落、
     でも中井さんが言うとなぜか観客大爆笑!

     相変わらず変幻自在出さえない中年男を演じる段田安則も魅力的。
     りょうも素直な感じで感じのいい演技。

     久々に、安心してみていられる上質のコメディーを
     観ました。

     人の心の機微に触れるお芝居は温かいものが残りますね。



第2位



1月7日 「新春浅草歌舞伎」浅草公会堂・中村勘太郎・七之助・市川亀次郎
             片岡愛之助 他 昼の部

    今年はやめようと思っていたが、お正月、
    急に思い立ってチケットを取った。
    急なのに友人が付き合ってくれて感謝です。

    一 傾城反魂香
    二 弁天娘女男白波

    二は弁天娘の七之助のあでやかさが目に焼きついている。

    一は 素晴らしいの一言。
    不遇の町絵師又平(勘太郎)と女房おとく(亀次郎)の話。
    どもりで、さえない又平を師匠は疎んじ、将来を悲観した
    又平は死を覚悟する。女房おとくはそんな夫をひたすら
    励まし、支える。

    勘太郎は怪我の克服のために大変な努力をしている。
    その努力が深みのある演技に結実したのかもしれない。
    今まで勘太郎にはどこか不器用さを感じていたが、
    今回の気迫あふれる演技には感動した。
    頑張っているなぁ~♪

    ひたむきに夫を支えるおとくの亀女郎は、
    思わず涙ぐんでしまうような
    しっとりとした演技をしていた。

    若者ばかりの歌舞伎も面白い!


第1位



1月26日 「泥花」中野光座・劇団座敷童子

     小劇場の芝居は当たりはずれがあり、
     友人達が気分が悪くなっても困るので、
     ほとんど一人で行く。

     今回は前回初演時の劇評がチラシに載っており、
     これが激ぼめ。
     だまされたと思って行ってみたら、素晴らしかった!!!!
     感動の一言!
     ラストシーン、感動の余り涙が滂沱と流れた。

     一言で説明しきれないが、あえて一言で言うと、
     意志と希望を持って生きる事の素晴らしさ!

     小さな劇場なのに、ラスト!大きく動くセットに仰天。
     紙ふぶき散る中主人公が力強く歩いていく盛り上がりは、
     まるで、昔の小劇場のラストシーンの盛り上がりと同じ。
     この高揚感と、爆発するエネルギーはいったい
     なんて表現していいかわからない。

     演劇の無限の可能性を感じさせる舞台だった。



(このほか圏外の作品も一つ見ました。でも忘れる事にします。)

今年からメインの舞台は月2回と決めました。

いい舞台を見ても、たくさん観すぎると感動が薄まりますもの。

どれを観ようかと迷うのも楽しみのうちですね。



    


    
    

    
コメント (4)
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