私の趣味の世界なので、適当にスルーしてね。
9月
9月11日 パルコ劇場 作・演出 三谷幸喜
娘が婚約者を連れてくることになったが、婚約者は自分の父親よりずっと年上のおじいちゃん。
婚約者が大好きな娘・・・・でもショッキングな事実を告げられないまま、婚約者が家に来てしまう。
さあ大変!!
父親は娘の婚約者の父親がやってきたと勘違いし・・・・・・
あとでやって来た婚約者の息子は、娘の母親を結婚相手と勘違いし・・・・・
嘘が嘘を呼び、報復絶倒の、ホームコメディ。
三谷幸喜の傑作と聞いていたが初めて見た。
ここまで嘘が嘘を呼べるのかと三谷さんの頭の回転の良さに舌を巻いた。
笑いっぱなしでした。
初舞台の竹内結子がキレイ。スカートを翻しながら階段を下りてくるだけでほれぼれする。
9月15日 国立劇場で文楽 「双蝶々曲輪日記」 ふたつちょうちょうくるわにっき
偶然、ラッシーママさんと府中芸術劇場で見た演目の文楽パターン。
染五郎と幸四郎で10月の歌舞伎もある。
演目が重なる時は重なり、見るたびにポイントがわかるようになり、理解も深まっていく気がする。
9月17日 新国立劇場 「三文オペラ」 作・ベルトルト・ブレヒト
出演・池内博之、ソニン、島田歌穂、 石井一孝
ブレヒトの3文オペラは、私でも名前を知っているくらいに有名だが、
なんだか小難しそうで敬遠していた。
でも、たまには島田歌穂の歌が聞いてみたくなり、チケットを取った。
ソニンて、動きもいいし、歌が上手なのね。知らなかった!石井一孝は勿論上手。
池内博之の 泥棒の親分で色男という役柄は、彼にぴったり、適役。 堂々としているのも良い。
でも残念なことに、歌がイマイチ。 周囲が上手すぎる人たちばかりなので仕方ないのだけど。
思った以上に、19世紀の下層社会の猥雑さと逞しさが出ていて面白かった。
10月
10月7日 一昨日・初日です。
埼玉芸術劇場・彩の国シェイクスピア・シリーズ第29弾 「ジュリアス・シーザー」
蜷川さんのシェイクスピアシリーズは時々見る。
最近の蜷川さんの作品は、私にはわかりにくいのが多くなり、シェイクスピアシリーズが
一番安心して見る事ができる。
演劇クラブという会でチケットを取ったのだが、これが大当たり
いつもはS席なのに2階の端っこなんて事があり、同じ料金払っているのにこんな所?と恨みがましく思っていた。
今回、真正面のど真ん中。
公演中なので詳細は語れないのですが、階段状の大きなセットが舞台をしめ、そこに人々が集い、語り合い・・・
オープニングが圧巻 目にも鮮やかな変化
そして2手に分れ出演者たちが舞台から客席に向かい行進する。
私の席から左横2、3メートル先に 阿部寛が、吉田鋼太郎が通る・・・
右横を見れば、まさに藤原竜也が・・・・・
俳優たちのオーラを全身に感じる瞬間に、気持ちが浮き立つ。
ストーリーには触れません。
私の前の男性が、鑑賞中、頭をピクリとも動かさない。
背の高さも体型も普通のおじさんという感じだったが、休憩時間、そこに人がやってきてあれ?と思った。
よく見たら、市村正親さん。 オーラを消していた。
そういえば、映画「テルマエロマエ」で ハドリアヌス帝を演じ、阿部寛と共演していたっけ。
藤原君と、市村さんの二人芝居も見たことあるなぁ。
アンコールでは誰よりも真っ先に立ち上がり、惜しみない拍手をしていた。
同じ仕事をする仲間を称賛する姿が、立派でした。
シーザー崇拝者としては、英雄の描き方に疑問があるし、
主人公のブルータスが、庶民の味方として描かれるのにも疑問がある。
私は、ブルータスを元老院におだてられ、恩をあだで返す愚か者と思っていたのだが・・・・こんな見方もあるのね。
頭の中は塩野七生さんの「ローマ人の物語」のジュリアスシーザーの項を一生懸命思い出していた。
けれど、阿部寛と藤原竜也の豪華絢爛な芝居は見る価値大いにありだった。
彼らの声の出し方、立ち姿、思い出すだけで、ドキドキしてくる。
藤原竜也君、15歳の初舞台から見ているけど、舞台俳優として、毎回成長している気がする。
阿部寛・・・この人の初舞台も見ているけど、今も素敵!!
明日より、娘とポルトガルに行ってきます。
オビドスという、古い街で、お城に泊まるのが楽しみです。
ここ数日、旅行中の義父さんの食事やら、いろいろ準備しています。
去年は、トラウマになるようなことが沢山あり、逃げ出すように旅行に行きました。
もちろん、弟達にも頭を下げて来てもらい、食事も4日分ぐらい作っていきました。
それと比べると今年は楽。自分でコンビニに買い物も行けるし、セブンミールでお昼も頼みました。
留守中いろいろ心配していたら、お義父さんに
「目標があるんですよ」 と言われました。
年寄りが、目標なんて言葉を使うなんて ドキッ!! 亡くなる時の話とか、悪いこと考えますよね。
でも違っていて、コンビニで、食べてみたいお弁当があるんですって
夫と二人で休日に買い物に行くのも楽しみらしく、
お義父さんなりに 私の留守を楽しむようで、嬉しくなりました。
コメント欄は閉じますね。 ではまた、ごきげんよう。