土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

「パリの空の下」

2011-11-06 03:39:49 | パリ(,France)
 「パリの空の下・・・・・セーヌは流れる。」

 美しいこのタイトルとその歌詞の響き!!なんとロマンティックなのでしょうか!!

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 「パリの空の下、セーヌは流れる。」

 その歌詞に世界中の人々は、心躍らせ、胸が高鳴る。

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 冬は、長くて、日が短い。 8:30に陽が上がり、17:00には陽は沈む。

 深い雲が空を覆い、太陽はあたかも冬眠してしまったかのように

 顔を出さない。  寒い寒い漆黒の日が続く。
 
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 そして5月、

 ようやく厚いコートも脱げて、あちこちに、マロニエが咲く。

 春は白夜を思わせるように日が長い。

 陽は5:30に上がり、22:00まで沈まない。
 
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 春、春、春。

 春を待ちわびてたように、セーヌの川辺に恋人たちは集い、ロマンを語る。

 そして歌い、肩を抱き合い、踊る。


 路地の街角、セーヌの橋上、川岸のベンチ、モンパルナスの丘、

 花屋の坂道、メトロの階段、カフェテリア、サロンデティ、走っている車、船の中からも

 聞こえてくる。・・・この軽ろやかなメロディ。


 アコーディオンの3拍子のリズムに乗せて、流れるような軽快なメロディ。

 「シャンソン」・・・「恋の歌」・・・・・そして「愛の歌」・・・

 その軽快なリズムに乗せ、パリジェンヌ、パリジャン達の心は高揚し、
 
 夜明けまで、歌って踊っている。

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 長く待ちわびてた春。一斉に花開く春。


 花薫る巴里、
 
 芸術溢れる巴里、
 
 ロマンがめぐる巴里、
 
 恋が芽生える巴里、
 
 育まれる巴里、
 
 そして実る巴里、
 
 美しい街、巴里、
 
 世界中の人々に愛される巴里。
 
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 そして、そして、彼らを温かく、

 いつの日も変わらず無表情で 凛と聳え、

 パリの人々を、いつまでも、優しく見守ってくれる、

 ・・・「この巨大オブジェ」・・・「パリの空の上に」







 これは何でしょうか?上下・左右対称に精巧に仕上がっています。
 万華鏡?

 上記、夜のものです。

 上記の基礎の部分です。美しいアーチの梁で組みあがっています。
 下層部のアーチには模様が施されています。(後述します)

 部材に筋違をいれ三角形にした構造体を「トラス」と言います。(エクアドル編参照)
 鋼製の橋梁には一般的に「この三角形にした幾何学構造体」がよく見られます。
 それにしても見事な容姿です。
 柱脚は一階(地上から約60m)でその直線が屈折しております。
 機能性もさながら、その容姿にもこだわりを感じさせます。

 柱脚はさらに二階部分(地上から約120m)でも屈折しております。
 柱脚自体は直線ですが、外観を曲線に見させて、美しく描かれています。
 設計者の物造りへの気持ちが伝わってきます。

 三階部分です。(地上から約280m)曲線で途中まで組み上げ、
 最後は直線で力強く天まで伸ばしているように感じます。

 夜の全景。アーチと曲線と最後の直線。何という躍動感でしょうか。
 美しい。

 同上、昼。

 夜の全景。

 昼の全景。

 夜の全景。

 昼の全景。エッフェルタワーを撮るベストポジションはここです。
 シャイヨー宮のテラスからトロカデロ庭園→セーヌ川→エッフェルタワー→シャン・ド・マルス公園
 となります。

 夜の全景。

 以上、プロローグです。



 さぁー歩いてみましょう。
 前記したように、陽は22:00頃に沈みます。
 撮影時間はは21:20です。夜の9時過ぎで、こんなに明るいのです。

 同上。

 タワーの手前(セーヌ川上流)の「ドウビリー歩道橋」から撮っています。

 同上。 

 同上。

 同上。

 大きな遊覧船です。引っ切り無しに通過しています。

 上記、歩道橋から見た夜景。

 同上。

 同上。

 左岸側には目立たないように夜明けを待つ作業船が待機しています。

 土砂運搬船です。

 タワーの前のイエナ橋の左岸側(タワー側)上流に船着き場があります。

 上記、昼の風景。

 夜の23:00前。タワー周りには人が大勢集まります。
 理由は下記です。

 夜23:00にタワーが約5分間、点滅します。

 上記。

 点滅前。

 同上。

 点滅し始めました。と、同時に歓声が上がります。

 同上。宝石をちりばめた光景、
 ごゆっくり鑑賞ください。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。

 同上。



 さぁー、ここからは柱脚の内部を見ます。
 画面中央やや右に赤い四角形ものが2つ見えます。

 夜の同上です。

 四角いものはここに停車します。
 斜面に対し水平に停まるのでこういう形になります。

 そうです。エレベーターです。

 エレベーターの下側に何か大きな長方形のものがあります。
 何でしょう?

 そうです。カウンターウエイトです。
 これがエレベーターを平衡に保ち、上下に動かしています。
 エレベーターが昇降するたびに、その逆の動作をします。

 こういう形をしています。

 同上。

 柱脚のアンカー部分です。
 多分に10階建てのビルが収まる容積で柱脚を支えていると考えます。 

 これは料金表です。昇降方法が記されています。
 左端は「すべてエレベーターで昇降します」
 その右は「二階までエレベーターで昇降します」
 右端は「二階まで徒歩で昇降します」
 その左側は「二階まで徒歩で最上階までエレベーターです」
 色んなチョイスができます。

 切符売り場です。
 写真中央右寄りに真鍮色の像があります。

 そうです。タワーの設計者「ギュスターヴ・エッフェル」です。

 切符売り場は、各柱脚の下にあり
 上記の昇降方法ごとに使い分けられています。

 黄色のエレベーターが見えます。
 アーチの中の模様はアカンサス?
 筋違は小さな部材を組み合わせて、一本の大きな筋違にしています。
 風の抵抗や部材の重さを極力抑えています。

 美しい鋼構造物です。

 同上。「角刈り」のシャン・ド・マルス公園。
 その向こうの建物は「旧陸軍士官学校」です。

 同上。

 同上、全景。

 同上。

 同上。

 同上。上記、ベストポジションから撮っています。

 同上。


 この建物は「アンヴァリッド」と言い、ルイ14世が負傷廃兵の収容設備として建てたもので
 廃兵院とも呼ばれています。
 ナポレオンの遺体はここに安置されています。

 同上。ドームは金色に輝いています。

 セーヌ川の夜景。白く輝くアーチ橋がドウビリー歩道橋です。

 同上、逆方向から前記ドウビリー橋越の、昼間の風景。

 タワー前のイエナ橋からシャイヨ宮を見ています。
 この右側に上記の船着き場があります。

 同上、夜景。

 イエナ橋を渡り上流河岸にJune Brideがおりました。
 セーヌとエッフェルタワーを背景に記念撮影だと思います。

 シャイヨー宮は上記しましたようにエッフェルタワーからみて右翼と左翼があります。
 その右翼にある海洋博物館と人類博物館を撮っています。
 階段を上り、左側にテラスがあり、左翼とつながります。
 このテラスがエッフェルタワーを見るベストポジションです。

 ドウビリー歩道橋を渡ったエッフェルタワーの横にある
 ケ・ブランリー美術館の外壁に植栽を施した「垂直庭園」がありました。



 また出会いました。耳のようなバックミラーです。

 同上。

 同上。

 同上。

 パリでよく見かけます。この小さな車。
 渋滞も避けて通れます。


 以上です。
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