分類:観 鹿島町を見て歩こう ⑨ 《船戸地区》 いわき市鹿島町船戸字反町 しゅみごん桜 久保の磨崖仏(いわき市指定史跡)を境にして、久保と船戸の地区が分かれていますが、その磨崖仏の船戸側に 「しゅみごん桜」 があります。 三代目桜とも云われていますが、目通り3メートル、枝張り東西23メートル、南北16メートル、樹高約20メートルに達する山桜です=写真。 《そびえ立つ、しゅみごん桜》
昔から、この山桜を何故しゅみごん桜と呼ばれているかというと、根元にある岩石に2体の仏像が彫られて祀られているからなのです。 地元ではしゅみごん桜と呼んでいて、桜はこの権現のために植樹されたものと解されています。岩肌に大きく聳え立つ巨木の山桜は正に神木と云えます。 しゅみごん様とは、須彌権現(しゅみごんげん)をいい、崇高な高山を意味するようで、それが神として現れた姿を指しています=仏説。
「しゅみごんげん様」ではなく、「しゅみごん様」と言われているのは、呼びやすさと親しみやすさが込められているからなのでしょう。 《これが須彌権現(しゅみごんげん)様です》
根本の岩石に彫られた磨崖仏(岩山に彫られた仏像)ですが、風化が進んでいて写真では白い輪郭のようにしか見えません。