分類:観 鹿島町を見て歩こう ㉕ 《走熊地区》 いわき市鹿島町走熊高照山 高照観音(磐城三十三ケ所観音十七番札所) 走熊観音堂再建勧進趣意書によると 「石城三十三番札所の一なる當十七番走熊高照山十一面観世音菩薩は今を距るものにて……云々」 と、こと細かに記されていますが、その中で肝心な建立時期となると、年号は文明年間に遡ることになります。 旧・菊田、磐前、磐城、楢葉の四郡に祀られる霊睠あらたかな磐城三十三ケ所観音霊場の一つに挙げられています。 ちなみに、その内の2ケ所が鹿島町にあります。 ★ 鹿島町に存在する、もう1ケ所の観音霊場 (16番札所) は当ブログの⑯参照。 《昭和45年に耐火構造で建てられた本堂》
観音堂は、これまで3度【永禄2年(1560),元文2年(1737),昭和4年(1929)】火難に遭い、その度に焼失しましたが現在あるお堂は昭和45年に建立されました。
《像高約30センチの聖観音》
高照観音像は京都から勧進したといわれた等身大の木像十一面観音でしたが、火難によって焼失してしまい、昭和4年の鹿島(走熊)大火の直後に出来た尊像(写真)を遺跡に岩石を組んで祠(ほこら)を築き、仮のお堂に祀っていました。 昭和45年8月に念願のお堂が建ち、その際にご本尊を入仏させました。
《高照山の上り口にある石碑》