いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

もの言わぬ忠魂碑

2018-03-05 06:47:53 | Weblog

                                                分類:観                                       鹿島町を見て歩こう ⑤   《走熊地区》       いわき市鹿島町走熊字鬼越                                                                                                                                            鹿島公民館敷地内         もの言わね忠魂碑                                                           忠魂碑は、明治新政府が誕生以降、日清戦争、日露戦争での戦死者の供養のために全国各地で建立されました。                                                          碑の建立に当たっての資金は国や自治体の支援もありましたが、主体となったのは帝国在郷軍人会で、その後、遺族会などが運営管理を行いました。                                  《鹿島公民館の敷地内にある忠魂碑》         

 鹿島では鹿島小学校前にあった丸山公園(現在の鹿島公民館があるところで、昭和40年代までは小さな山だった)に、大正10年1月28日に建立完成し、同年3月2日に除幕式が行われています。                                                        碑そのものは大砲(円筒形)を、周囲の欄干は砲弾を型どってあります。

                                    《丸山公園の上に建立された当時の写真=大正10年》

 第2次世界大戦後はGHQから 「戦争を賛美する」 とか 「軍国主義的である」 などと指摘され、各地でその多くは撤去されましたが中には一時、塔を土に埋めて隠し撤去を逃れたものもあると云われますが、鹿島ではどのようにして残存しているのかは記録上にありません。                              ただ、今日も鹿島公民館敷地内の片隅に追いやられながらも、静かに時代の変遷に驚きながら人の往来を見つめているのでしょう。 ……きっと。

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