アジアと小松

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小松基地問題研究会

20200709シタベニハゴロモ観察中間報告

2020年07月09日 | 自然
20200709シタベニハゴロモ観察中間報告

 今年(2020年)のシタベニハゴロモの観察状況をお知らせします。
 最初にシタベニハゴロモの幼虫を発見したのは、5月9日で、自宅アパートのベランダに置いたプランターのナデシコです。ごま粒のような小さなもので、1~2ミリ程度でした。
 その後、5月15日に玄関先のバラの木に5~6匹群れていました。

 6月上旬には、自宅から少し離れた、D1棟・D10棟北側駐車場脇のニワウルシ(シンジュ)幼木に、多数発見し、ちょっと濃いめの石けん水を噴霧したのですが、効果はなかったようです(アメリカシロヒトリの幼虫には効果的でした)。

 その後、その区域(D1棟・D10棟北側)のニワウルシの幼木(多数)にシタベニハゴロモ幼虫がどんどんふえていき(数百匹)、6月25日には近所のおじさんから通報を受けた金沢市花と緑の課職員2人が観察に来ていました。赤色の4齢虫もちらほら見え始めており、このままだと膨大な数が成虫になっていくと思い、この日の夕方、キンチョール(ピレスロイド)を噴霧しましたが、ほとんど効果がないようでした。

 6月30日、キンチョールよりも毒性が強いゴキファイタープロ(イミプロトリン、フェノトリン、ミリスチン酸イソプロビル)を噴霧したところ、幼虫はポロポロと落下し、有効でしたが、他の無害昆虫への影響の恐れがあり、極力少量にしています。その後、7/1、7/3、7/5、7/6、7/7にゴキファイタープロを使用し、かなり減少していますが、まだまだ残っています。
 
 こうしてみていると
①シタベニハゴロモの幼虫はニワウルシ(シンジュ)幼木以外には見られず、ニワウルシの幼木を刈り取ってしまえば、シタベニハゴロモの好餌がなくなり、成長を阻害できるのではないかと推測しています。

②逆にいえば、ニワウルシの幼木を意図的に残し、そこに集まってきた幼虫を捕獲すれば、増殖をとめることが出来るのではないかと思います。

③また、アメリカシロヒトリのフェロモントラップのように、ニワウルシの香りを使って、シタベニハゴロモをおびき寄せ捕獲するためのフェロモントラップも可能なのではないかと思います。

④また、幼虫の性格(脚力で跳ぶ)上、幼虫はニワウルシ成木の高所には着かず、低木(幼木)に限られるようです。したがって、対策が立てやすいのではないでしょうか。

 シタベニハゴロモ対策は、ひとつ目は卵塊の駆除、ふたつ目は幼虫のうちに駆除、みっつ目には成虫の駆除であり、どの段階での駆除が効率的なのか、すべてを実践することなのでしょう。


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