ちょっと前にネタにした義父のギターが調整終えて帰ってまいりました。
見てくださいこの勇姿。とても20年くらいは埃かぶって放置されていたギターとは思えないほどの姿写真じゃ伝わらないからやめんか。
ま、実際パッと見はそんなに変わっていない。表面の細かい傷はそのままだし、木の焼けやウレタン塗装の劣化はもはやどうにもならない。けれどもあっちこっち手を加えて普通に使えるレベルまでには戻ってきましたよ。
調整そのいち 糸巻きの交換
調整前の写真を撮っておかなかったので比べる訳にはいかないんだけども、とにかくもうガタガタでサビサビ。素人目にも一目で「これは使えない」と判断するレベル。これはもう新品ペグに全変更。カバーつきでなくオープンタイプなのはぬたりの趣味。考えてみれば所有しているアコースティックギターのうち、ヤマハの竹を除く3本はオープンタイプのペグだな。
ちゃんと信頼のゴトーのペグだぜ。
調整その2 サドルの貼り直し
古いギターでありがちのサドル剥離があったみたいで、再接着。
調整その3 フレットのバリ取り
正直すべてを打ち直しても良かったくらいだったらしいけど、元がそんなに高くないギターだし、そんなに磨り減ってはいなかったとのことで、調整とバリ取りのみ。実際調整前は結構なひっかかりがあったけど、おかげでネックの横に手を滑らせても引っかかりがまるでなくなったぜ。
こうして拡大すると削っていただいたのが分かるな。
調整その4 表面の磨き直し
ウレタン塗装の白化はどうにもならない(当時の塗装の特徴だそうだ)とは言え、表面に関しては磨き直してもらった。写真中央には白化していない四角形の部分が見えると思うが、実はここにはガムテープが貼ってあって、その跡が残ってしまったもの。ギターを壁に掛ける場合、当たる部分にギターと壁それぞれに傷がつく。それを防ぐためのもの。ギター好きなら壁の方にシールなり薄いウレタンなり貼るところだけど、一般の方にしてみれば家の方が値段が高いんだから、ギターの方に何か貼るわな。実際こういうことしてた人は多いらしい。
調整その5 ネック調整
さすがにネックはちょっと曲がっていた。ので、これをまっすぐに。
やってもらったのはこんなところ。で、ギターとしてどうなったかというと、今の10万円くらいのギターなら十分に対抗できるくらいにはなった。
まあ元々がそんなに高いギターじゃない(尤も1970年代前半の物価考えれば2万5千円の定価はそれなりの破壊力だが)わけだから、思わずうっとりするような艶のある音は出ない。が、30年かけて乾燥が進んだギターはバリッとしたはっきりと腰のある音が出る。センセ曰く「実に当時のギターっぽい音」だそうだ。
ぬたりはこのW-25とキャラクターがほぼ同じであるk.yairiのRYW-1001Jを持っている。定価はモーリスの2万5千円に対し、RYW-1001Jが13万4千円。5倍もの違いはあるんだけれども、ジャカジャカ鳴らす分にはこのモーリスの音の方が好きだ、という人の方が多いんじゃないかな? ってくらいにはっきりした音が出る。そうか、これが「音が育つ」ということか。
まあ、定価を横並びで考えれば5倍も違うけれども、それぞれの時代の物価を考えれば、今の13万と1970年頃の2万5千には見た目ほどの違いはない。だから、板が育ちきったモーリスとその途上のヤイリを比べたらヤイリがかわいそうなんだけれどもね。ヤイリもそのうちこういう風に音が育っていくのかしらね。
とりあえずは、おかあちゃんの実家に持って行く所存。不要宣告が出ればぬたりが引き取るが、おかあちゃんの話だと、お父さんの青春の思い出として、手元に置いときたいんじゃないかな? だって。そんなギターが綺麗になってくれば義父も喜んでくれるんじゃないかな、と実に喜ばしいギター調整になったな。
ただ、ぬたりが一方的に調整に出した関係上、義父に請求するわけにもいかないリペア代金35,739円について、どうしてくれようかと思っている昨今ではありますな。売ったところで数千円しかつかないギターだというのに、ホントにもう・・・。
見てくださいこの勇姿。とても20年くらいは埃かぶって放置されていたギターとは思えないほどの姿写真じゃ伝わらないからやめんか。
ま、実際パッと見はそんなに変わっていない。表面の細かい傷はそのままだし、木の焼けやウレタン塗装の劣化はもはやどうにもならない。けれどもあっちこっち手を加えて普通に使えるレベルまでには戻ってきましたよ。
調整そのいち 糸巻きの交換
調整前の写真を撮っておかなかったので比べる訳にはいかないんだけども、とにかくもうガタガタでサビサビ。素人目にも一目で「これは使えない」と判断するレベル。これはもう新品ペグに全変更。カバーつきでなくオープンタイプなのはぬたりの趣味。考えてみれば所有しているアコースティックギターのうち、ヤマハの竹を除く3本はオープンタイプのペグだな。
ちゃんと信頼のゴトーのペグだぜ。
調整その2 サドルの貼り直し
古いギターでありがちのサドル剥離があったみたいで、再接着。
調整その3 フレットのバリ取り
正直すべてを打ち直しても良かったくらいだったらしいけど、元がそんなに高くないギターだし、そんなに磨り減ってはいなかったとのことで、調整とバリ取りのみ。実際調整前は結構なひっかかりがあったけど、おかげでネックの横に手を滑らせても引っかかりがまるでなくなったぜ。
こうして拡大すると削っていただいたのが分かるな。
調整その4 表面の磨き直し
ウレタン塗装の白化はどうにもならない(当時の塗装の特徴だそうだ)とは言え、表面に関しては磨き直してもらった。写真中央には白化していない四角形の部分が見えると思うが、実はここにはガムテープが貼ってあって、その跡が残ってしまったもの。ギターを壁に掛ける場合、当たる部分にギターと壁それぞれに傷がつく。それを防ぐためのもの。ギター好きなら壁の方にシールなり薄いウレタンなり貼るところだけど、一般の方にしてみれば家の方が値段が高いんだから、ギターの方に何か貼るわな。実際こういうことしてた人は多いらしい。
調整その5 ネック調整
さすがにネックはちょっと曲がっていた。ので、これをまっすぐに。
やってもらったのはこんなところ。で、ギターとしてどうなったかというと、今の10万円くらいのギターなら十分に対抗できるくらいにはなった。
まあ元々がそんなに高いギターじゃない(尤も1970年代前半の物価考えれば2万5千円の定価はそれなりの破壊力だが)わけだから、思わずうっとりするような艶のある音は出ない。が、30年かけて乾燥が進んだギターはバリッとしたはっきりと腰のある音が出る。センセ曰く「実に当時のギターっぽい音」だそうだ。
ぬたりはこのW-25とキャラクターがほぼ同じであるk.yairiのRYW-1001Jを持っている。定価はモーリスの2万5千円に対し、RYW-1001Jが13万4千円。5倍もの違いはあるんだけれども、ジャカジャカ鳴らす分にはこのモーリスの音の方が好きだ、という人の方が多いんじゃないかな? ってくらいにはっきりした音が出る。そうか、これが「音が育つ」ということか。
まあ、定価を横並びで考えれば5倍も違うけれども、それぞれの時代の物価を考えれば、今の13万と1970年頃の2万5千には見た目ほどの違いはない。だから、板が育ちきったモーリスとその途上のヤイリを比べたらヤイリがかわいそうなんだけれどもね。ヤイリもそのうちこういう風に音が育っていくのかしらね。
とりあえずは、おかあちゃんの実家に持って行く所存。不要宣告が出ればぬたりが引き取るが、おかあちゃんの話だと、お父さんの青春の思い出として、手元に置いときたいんじゃないかな? だって。そんなギターが綺麗になってくれば義父も喜んでくれるんじゃないかな、と実に喜ばしいギター調整になったな。
ただ、ぬたりが一方的に調整に出した関係上、義父に請求するわけにもいかないリペア代金35,739円について、どうしてくれようかと思っている昨今ではありますな。売ったところで数千円しかつかないギターだというのに、ホントにもう・・・。