フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

夏の金沢に行ってきました そのに

2018年08月28日 20時44分58秒 | 日記
2日目
寝起きはあんまりよくない。いい店見つけたからって調子に乗ると日本酒はなあ。まあ、そんなに大した二日酔いじゃないんだけども、すっかり酒に弱くなった事を自覚することの方が鬱。
ホテルで朝食をいただき、金沢と言えばここだよね、と言うことで最初に兼六園へ向かう。最も考えなしに行けるのは周遊バスなんだが、有名観光地を回るルートなのでやや遠回り。一般の路線バスを使えばショートカットできるのだが、大都市たる金沢は一般路線バスの路線数もえらいことになっているのでおいそれとは乗れない。しかしバス停に着いて最初に来たバスがまさに兼六園まで最短距離で向かうバスであることを路線図から読み取ったぬたりは迷うことなく乗車。このあたり旅慣れているぬたりは流石である。時間を無駄にせずに済んだな。
まあ、兼六園からバス停が遠いんだがな(ダメじゃん)
購入したバスのフリー切符にもちょっと書いてあったが、「兼六園下」と名のつくバス停はいくつかあり、入り口目の前のバス停は前述の周遊バスのもの。一般路線バスのは少し兼六園からは離れた場所にある。しかもぬたりの乗ったバスはその最寄りの停留所を素通りしてわざわざ遠いバス停に止まってくれたわ。色々事情があるんだろうけども(多分ピーク時の混雑緩和)、通るんだから止まってくれてもいいじゃんよ。まだ午前中早い時間なんだし。だから旅行にオチは要らねえと(以下略)

ともかく兼六園。バス停の都合上、ぬたりは桂坂口から入園したんだが、庭園の見晴らしが開けた最初の風景がこれ。

いきなり一番有名なこの灯籠の風景なのな。メインディッシュ先に食わされた気分だぜ。

しかしまあ、平山城たる金沢城の隣にあるこの庭園によくぞこんなに豊富に水を引いたもんだね。昔ブラタモリあたりでやっていたような気もするが、かなり上流から引いてるんでしょこの水。金持ちの考えることは昔から分からんな。
ちなみにその豊富な水は、改修の都合とやらで池ではかなり水位を落とされてましたけどね。だから最初の写真の灯籠も完全には水に浸っておらず、足下はなにやら干潟チックのお世辞にもすがすがしい雰囲気じゃなかったな。だからもうオチは(以下略)

兼六園から金沢21世紀美術館に移動。大観光都市金沢の名に恥じない、非常に人気のある美術館であるのだが、実はこの日はここに行くのに一つだけ懸念があった。
それは企画展の存在。「スタジオジブリ 鈴木敏夫言葉の魔法展」である。懸念はもちろん混雑。またよりにもよってぬたり達が訪れた日は展覧会最終日。ジブリだってだけでも頭痛いのに。
が、まあ大混雑に関してはギリギリ回避できた感じ。そもそも通常入館とはチケット売り場や入場口が施設挟んで反対になってた。メインのチケット売り場で企画展のチケット買えないのは来館者にしてみれば少々不親切ではあろうが、行列は分散されるわけで、これはぬたり達にとってはありがたかった。



んでまあ、この美術館で一番有名であろうこのプールの作品もほんの少し待っただけで階段に手をかけての写真撮影とかもできたわ。まあタイミングのもんで、ぬたり達がプールから立ち去るときには少し行列してたけど。
え? ジブリですか? ぬたりが行くわけ無いじゃん。
最近のジブリに全く興味が無い上に、要はこれ鈴木敏夫個人の展示とも言えるわけで。鈴木プロデューサーと言えば、ジブリの素人キャスト推しの元凶とも噂される人物ですからね。噂は噂とは申せ、ぬたりのようなアニメヲタの片隅にいて声優の演技を良しとする人間にとっては興味を払うべき内容じゃないのよ。そもそも入場制限等で入場待ち列(チケット購入列とは別)はとんでもないことになっており、こんなん待ってたら新幹線間に合わねえよ。

時間はお昼。昼食をどこかで食べようかと思ったのだが、流石に夫婦旅行でそこらで吉野家行けばいいべさ、というわけにも行かず、ベタと言えばベタながら近江町市場へ。夏休みだから混んではいるだろうなあ、と覚悟しつつね。
覚悟以上にどこの店も大行列で心が折れる。
新幹線開業時からは空いてきたとは申せ、やはりまだまだ金沢は人気観光地。で、そこの中で海産物で有名な近江町市場に昼時に行くってのはそういうことだよねえ。
まあ、この混雑に関しては正直織り込み済み。そうだろうなと思っていたのでコロッケと生ジュースをつまんだくらいで駅に移動。駅近くの商業施設内にある回転寿司屋へ。旅行で回転寿司かよとお思いかも知れないが、何故かガイドブックに載ってるんだもん。まっぷるマガジン「金沢」に至っては回転寿司のページは見開きになってるぜ。
まあもちろんここも行列していて30分以上待ったのだが、商業施設内は冷房も効いていて、ベンチに座ってのんびり待てたのでこれは良かったよ。この日も恐ろしく蒸し暑い日で、そんな中、魚臭いアーケードで立って待たされるのに比べれば天国だわ。
でまあ、旅行に来て回転寿司という、それで良いのかよと思われる昼食を取ったわけだが、これがどうしてどうして実においしい。正直びっくりしましたわ。あれこれ食べてると結構な値段になり、値段だけで言えば回ってない寿司屋行くのと変わらなくはなったけれども、結構おいしい寿司で腹一杯になったんだから、かなり満足ですわ。ちなみに「もりもり寿司」っていう、関東にもフランチャイズ展開してる店ではあるんですけどね。多分関東の店とは別物だと思うわ。

さてさて、実は(と言うか既にツイッターで呟いてる)ここからがぬたりの旅行の本番。金沢に行きたいというのがおかあちゃんの希望100%であり、ぬたりが主張したのはたった1点。

帰りにグランクラスに乗りたい。
今回の旅行はここに金をかけた訳よ。豪華な座席に落ち着いたライティング。アルコールを含めたドリンク飲み放題に軽食がつくという、JRグループ全体を見渡してみても有数のもてなし座席。

出てくるビールも当たり前にエビスだもの。
ぬたりは貧乏育ちであり、飲み放題と言われればあれこれ頼まなきゃ損、という考えであり、乗る前はあれこれ呑もうとわくわくしながら乗り込んだ訳なんだがね。
なんか雰囲気に当てられちゃったわね。
あくせく酒飲む雰囲気じゃないよここ。と言うわけで、アルコールは写真のビールのみ。食後にホットコーヒー。しばらくして喉が渇いたので温かい緑茶。以上で頼んだものは終わり。ゆったりとシートに身をゆだねてのんびりしてましたわ。
これは車内の状況も影響していて、金沢からグランクラスの乗車したのはぬたり達2名のみ。新高岡、富山で1名ずつで、しばらくは室内がゆったりしていたからね。こういう点は各駅タイプのはくたかならではだろうね。速達タイプのかがやきではこうはいくまい。
あとはまあ、新高岡から乗ってきたお客がなんちゅうかまあ、反面教師みたいな人でしたからね。でかいリュックにせこせこと落ち着きがなく、足下は安定のダンロップスニーカー。そして飲み放題で頼むは炭酸飲料ばかり、とまあ、なんちゅうかアレな雰囲気のお方がいらっしゃったからね。そら、ああはなるまい、こっちはゆったりと優雅に過ごさないとな、と思いますわよ。
そんな余裕のグランクラス(ちなみに指定席満席と車内の混雑は繰り返しアナウンスがあった。別世界の話だったわ)だったものの、軽井沢駅からは一気に満席に。うーん、やっぱりこの町は金持ち多いんだな、と思いも新たにするとあっという間に高崎駅へ。まあ大きなトラブルもなく旅を終えたわけさ。
なお、留守番をしていた我が愛猫には、昨年エサが足りずに大層ご立腹であった反省から、今年は少し多めにカリカリを用意。おかげでエサ的にはちょっと残るくらいでちょうど良かったんだが、「カリカリあんまりうまくねえんだよ。とっととうまい方のエサを寄越せや」という感じで、少々出迎えの「にゃあにゃあ」に険があったことを申し添えて今回の旅行記はおしまいである。混雑はあったけれども、いやいや、金沢ってのは良い観光地ですな。
コメント
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