フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

夏の金沢へ行ってきました そのいち

2018年08月27日 20時39分49秒 | 旅行&おでかけ
結婚して変わったことの一つに旅行の形態がある。
独身時代は、北は宗谷岬から南は鹿児島中央駅まで来訪歴があり、旅行好きを自認していたぬたりであるのだが、結婚してさて夫婦で旅行、となると、とんと行先が思い浮かばなかったりするのは我ながら驚いた。
これは今まで「いかに個人的な好奇心を優先するか」に特化した旅行をしていた反動みたいなもので、有名な観光地にさして興味がなかったりするぬたりのマイナー志向を表したもの。たとえば岡山県に関東から行って、備中高松城と備中松山城と鍾乳洞見て、さて帰るか、ととんぼ返りする旅行なんかは、他人を同行させたいかというと、ちょっとね。個人的には今でも満足度の高い旅行なんだけどなあ、あれ。
そんな具合であるので、結婚してからの旅行については、行先に関してははっきりおかあちゃんの主導となっている。で、今年もそう。結婚当初から行きたいとおかあちゃんが言っていた石川県金沢市である。
が、少々タイミングが良くなかった。ぬたりの結婚の直後北陸新幹線が開通し、金沢は大人気の観光スポットになってしまった。端的に言えばすごい混んでるって訳だ。確かに夏休みの旅行で混雑を避けて通ることは不可能ではあるのだが、必要以上に混んでる場所は流石に願い下げ。このためしばらく先送りにしていたのだが、まあさすがにそろそろいいか、と今年は金沢へ行ってみることにした。まあ、新幹線開通から数年経とうが十分に混雑していたんだけどな。多分夏休みの金沢が空くことなんて今後まずないんだろうけどな。

朝それほど早くは出なかったし、北陸新幹線の速達タイプの「かがやき」は高崎駅に停車しないので各駅タイプの「はくたか」利用となるため、11時頃に金沢駅に到着したぬたり。金沢は観光都市なもので周遊バスが存在し、これに乗れば大概の有名観光スポットへ行ける。とるものもとりあえずこの周遊バスに乗車ししばし、

やってきたのはひがし茶屋街。兼六園に並ぶ金沢の有名スポットながら、周遊バスにおいては入口目の前のバス停が「右回りルート」にしか存在しないという注意点も存在する。「左回りルート」の最寄バス停からはちょっと歩く(大したことないが)。まあ、何かしら事情があるんだとは思うけどね。
で、このひがし茶屋街。1時間か2時間くらいぶらぶらと散策するにはちょうど良い規模。通り一本だけきれいに整備されてる、なんて訳ではなく、付近一帯がこんな感じの雰囲気だから、ちょっとした路地歩いててもちょっと楽しい。







だから、こんな感じのちょっとしたものもふと気に止まったりしますね。
そんな感じで町屋を見て行くと、料亭組合なる建物があった。実際ちょっと違う感じだなあ、と思っていると、たまたま通りかかったボランティアガイドのおじさんが話しかけてきた。
「ここの2階では三味線のお稽古とかしてるんですよ。今ちょっと休憩かなんかで音が止んでますけどね。先生の指導の声とかも聞こえてきて雰囲気良いんですよ。またすぐ鳴りはじめると思いますから、ちょっと待ってみたらいいんじゃないですかね。」
これはいいことを聞いた。じゃあちょっと、と待つことしばし。
「あれ、ふすまが空いちゃいましたね。今日のお稽古は終わりみたいですね。残念。」
ホント残念だよ。オチはいらねえって言ってんだろだから。

すぐ近くの主計町茶屋街へ移動。

規模は小さいけども、川沿いのここも雰囲気が良い。そしてここに1件のカフェがある。土家という元茶屋のカフェで、知らなきゃカフェなんて分からないような佇まいだが、かつてNHKの番組「ふるカフェ系 ハルさんの休日」で扱われたことがある。

番組でも大きく取り上げられた赤いベンガラの壁のお座敷でコーヒーをいただく。静かな雰囲気のお座敷でいただくコーヒーは実に美味しく、人柄の良さがにじみ出てる店長さんの接客も実に心地よく、ここは声を大にして他人にお勧めしたいカフェですな。みんな金沢行ったらここには行っとけ。


長町の武家屋敷跡に移動。ここといったらかつて水曜どうでしょうで扱われたここだろう。

放送から幾年月、やっぱりこんなとこ気に留める人なんかいなかったですよ。逆に言えばここを覗き込むようにしてる(中は見えません)奴は100%どうでしょうのファンってことだがな。どうでしょうでも「なんでよりによってここの絵はがきがあるんだ?」と言っていたように、この周辺いくらでもいい景色あるよ。



こんな感じで。

近くの休憩所に立ち寄ると、観光ボランティアのおじさんが話しかけてきた。この日、金沢は台風通過の影響で激しく蒸し暑く、そんな話題からの会話だったが、この日の予定はほぼ終わりであることを話すと、夜には金沢城公園の玉泉院丸庭園でライトアップをしているから行ってみたらいいですよ、とまたもボランティアさんならではの有益な情報。おじさんは観光パンフレットをしばらく漁ってひとこと。
「毎日やってるわけじゃないんだけどね。案内のチラシここにはなかったよ、ごめんね。」
だからオチはいらねえって言って(以下略)

ライトアップ自体は満足だったんだけどね。
さて、今回泊まったのはビジネスホテルであり(結構観光客を念頭に置いた宿だったけど)晩御飯はつかない。なので、居酒屋にくりだして日本海の海の幸をつまみに一杯やって、ほろ酔い加減で上記のライトアップを見たわけなんだがね。
ライトアップを見た後、ぶらぶらと歩いて帰ると、ホテルほど近くになにやら雰囲気の良い飲み屋さんを発見。せっかくの金沢だし飲みなおしだぁ! などと飛び込みで入ってみた。

で、端的に言えば、今回の旅行で最大のヒットはここだったな。

店名は「日本酒バル 金澤酒趣」。もともと日本酒造りに従事してきたオーナーが開いたお店で、日本酒造りに従事と言っても、ちょっとさわったくらいじゃなくて有名な「菊姫」にいた方。だから知識も目利きも相当に確か。置いてある日本酒の種類も豊富だし、どの日本酒もおいしいちゃんとしたお酒ばかり。分からなければ概ね良さそうなものを選んでくれたりと、日本酒知らない人にも敷居が低い。店員の対応も、遠からず近からずのくせにめっさフレンドリーという素晴らしい雰囲気。そしてツマミもどれを食べてもおいしい。日本酒嗜むみんな、金沢市尾山町には日本酒の天国があるぞ。土家に続いて、金沢行ったらみんな行けスポットですな。手放しでおススメ。
おかげでべろべろ。幸せな気分のまま床につけましたわ。

2日目は次回に続く。
コメント (2)
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