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面白い新聞記事を見つけました。 ‥‥ 千里眼

2006年12月27日 13時02分43秒 | Weblog
 それは、12月25日の朝日新聞の「風考計」の記事です。「戦争絶滅受合(うけあい)法案」について書かれていた。この法案が主要国で成立したら、確かに戦争はなくなるであろう。
 奇想天外な法案です。戦前の1929年に、こんなことを考えた人がいたとは。それは長谷川如是閑が雑誌「我等」に載せた法案なのだ。
 
 要約すると「戦争の開始から10時間以内に、国家の元首(君主か大統領かを問わない)、その親族や閣僚、賛成した国会議員らを『最下級の兵卒として出来るだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下に実践に従わしむべし』というものだ」(記事の引用)。
 朝日新聞のこの記事には、引用されていないが、次の文章が法案の最後にある。「これに加えて、上記の有資格者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦又は使役婦として招集し、最も砲火に接近したる野戦病院に勤務せしむべし」と。

 開戦を主張した者、決断した者は、一兵卒として最前線で命を懸けて戦うことになるので、戦争を主張する者はいなくなるであろう。そうだ、ブッシュ、ラムズフェルト、チェイニーらが、最前線で自動小銃を持って戦う姿をイメージできて、ひととき愉快になったのだ。ブッシュの奥さんや娘さんも野戦病院に勤務することになるのだ。

 よくも、こんな記事を1929年の雑誌に、載せることがてきたものだ。実は、長谷川如是閑が考えたことなのに、デンマークの陸軍大将の発案ということにし、「君主」と「元首」の文字を伏字にして、検閲を通過したそうだ。

 この記事の筆者は、続けて次のように書いている。「こんなふるい話を持ち出したのも、いま『言論の自由』のありがたみをつくづく思うからにほかならない」。「しかし、では日本の言論はいま本当に自由なのか。そこに怪しい現実が横たわる」とし、加藤紘一宅放火事件に触れたあと、「気に入らない言論に、一方的な非難や罵詈雑言を浴びせる風潮もある。それにいたたまれず、ついに発言を控える人々も少なくない。この国にも言論の『不自由』は漂っている」。この筆者の意見に私も同意する。そうした風潮に反発して、「保守系論客の歴史欺瞞・偽造を切る」の連続投稿を、私は続けているのである。

コメント (2)
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