■見つめあう恋 c/w No Milk Today / Herman's Hermits (EMI / 東芝)
洋の東西を問わず、音楽業界にはスタアの裏方として優秀なスタッフが存在しているわけですが、その中から後にスタアとなった者も大勢いる事は、皆様も良く御存じのとおりです。
例えば本日ご紹介の1枚は1960年代に本国のイギリスはもちろん、アメリカや日本でも絶大な人気を集めていたポップスバンドのハーマンズ・ハーミッツが1967年に出したヒットシングルで、もちろん一座のスタアはボーカリストのピーター・ヌーンでした。
そして極言すればグループの他のメンバーは、バンドとしての体裁を維持するためのエキストラであり、当然ながらレコードでは演奏していなかったのが常識とされています。
で、このシングル盤A面の「見つめあう恋 / There's A Kind Of Hush」は、1976年になってカーペンターズがリバイバルヒットさせた事でも有名ですが、実にキャッチーな楽曲の魅力に加えて、ここでは怖いほどにエキセントリックなストリングスが印象的!
なんと、そのアレンジは後のレッド・ツェッペリン結成に参加するジョン・ポール・ジョーンズ!?!
う~ん、そう言われてみれぱ、特に緻密な演奏の組み立てを実践していた中期ゼップの特色へ近似値的に共通する味わいが感じられると思いますが、如何なもんでしょう。
またB面収録の「No Milk Today」は、なかなかライトタッチのフォークロック系ポップスでありながら、実は微妙に捻じれているところが曲者で、それも作者が後に凝り過ぎバンドの 10CC を結成するグラハム・ゴールドマンと知ってみれば、納得する他はないでしょう。
ちなみにレコーディングセッションには、既に述べたようにレギュラーバンドメンバーではなく、スタジオミュージシャンが起用され、中にはジミー・ペイジやジョン・ポール・ジョーンズといった後の大物ロックスタアが参加している可能性が大きいと思われますから、ますますこの当時のハーマンズ・ハーミッツは侮れません。
というよりも、ゼップのファンの中には、意外とハーマンズ・ハーミッツのレコードを集めているマニアが多いという噂も根強いのですが、その真相は?
これだから、1960年代ポップスは楽しいのかもしれませんね♪♪~♪
ハーマンズハーミッツのレコーディングミュージシャンが、あのZeppとは....知らなかったです。
でも、ジョンポールもペイジも所謂裏方での仕事はホンマに無数にやってたんでしょうね、ストーンズとかキンクスとか。
毎度、コメント感謝です。
ジミー・ペイジのスタジオの仕事は本人も覚えていないほどらしいですよ。ジョン・ポール・ジョーンズはキーボードやアレンジの仕事が多かったんじゃないでしょうか?
ゼップでもロバート・プラントとボンゾはライブの実践派でしたから、ちょうど良いバランスだったと思います。