OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

福原真理子は罪深いのか?

2009-09-22 10:09:19 | 歌謡曲

二人のルビーc/wあなたが好きだから / 福原真理子 (大映レコード)

日常生活や人生で大切なのは人間関係だと思いますが、それはレコード蒐集においても同じです。

それをあたらため私に痛感させてくれたのが、本日ご紹介のシングル盤……。

歌っている福原真理子は末期大映の女優さんで、出演作品はちょい役ばかりでしたが、昭和という時代は歌うことも女優の「格」として必須でした。平たく言えば、歌える女優こそが本物という認識があったのです。

で、このシングル盤は映画会社の大映がやっていた「大映レコード」から昭和44(1969)年に発売された1枚とはいえ、残念ながらヒットしていません。というよりも話題にもならなかったと思いますねぇ……。

それが昭和60年代になると、所謂「廃盤アワー」のブームから、突如として脚光を集めたのが、この福原真理子が唯一出していたシングル盤です。

それはAB面共に、当時流行していた哀愁路線のエレキ歌謡♪♪~♪

つまり胸キュンのマイナー歌謡モードによる乙女心のせつない歌を、エレキギターをメインに厚いストリングスやドライヴするエレキベースで彩った、まさにサイケおやじが大好きな世界です。

実際、サイケおやじはラジオの特集番組で聴いた瞬間、もうレコードが欲しくて、しんぼうたまらん状態♪♪~♪ そこで暇さええれば、というよりも、暇を作って中古屋を漁りましたが、結果は出ません。

そこで同好の友人にも協力を願い出て、果報を待つ手も打ちました。そして、ついに……。

ところが、せっかく発見されたブツは、私のところには届きませんでした。

何故ならば発見者の友人が、すっかり気に入って、自らの所有物にしたという、至極当然の帰結となったのです。

正直、この時は頭にきましたですねぇ……。なんというか不条理に憤るというか、自分の運の無さを嘆くというか……。ちなみに発見者の友人は歌謡曲には全然興味が無く、ジャズやボサノバのコレクターだったんですが、同時に美女ジャケレコードの蒐集家でもあったことが、私の悲運に繋がったのです。

だって、このジャケットをご覧くださいませ!

まさに福原真理子は昭和の正統派美人女優ですよ♪♪~♪

この、なんとも愁いを滲ませる佇まい、ちょいと薄幸のムード、それでいて華やかな雰囲気も併せ持った、本当にこういう人でなければ、当時は映画女優のニューフェイスにはなれなかったのですねぇ~♪ 美少女マニアの友人がイチコロにシビレるのも、無理からん話です。

しかも、これをきっかけとして友人は、完全なるアイドルコレクターへ変貌していったのですから、罪深い話です。もう、その勢いたるや、凄かったですよ。各種イベントとかファンクラブの集いとか、はっきり言えば三十代のおっちゃんがやることでは無かったです。さらにそのために、これまで自分が蒐集してきたジャズのオリジナル盤を手放したんですからねぇ。正直、家庭争議になるかと思ったほどですから、ちょっと責任を感じたりして……。

尤も、この時は私もそれを何枚も手に入れたわけですが、肝心の福原真理子のシングル盤は、どうしても入手出来ず、お願いしたジャケットはカラーコピー、歌はカセットコピーさせていただいたものが、本日ご紹介の真相です。

う~ん、それにしても最高の歌、そして中年者をシビレさせる魅惑のボートレイト♪♪~♪

願わくば、現物を手にしてから、あの世へ行きたいものです。

コメント (2)
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