OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

1970年のストーンズ映像♪

2007-09-11 16:26:26 | Weblog

今週は宴会が続きます。

もともと酒には酔わない体質なんで、酒席は苦痛になることが多い私ですが、一番嫌なのは、知人の悪い話を聞いた時です。

昨夜もちょっと吃驚するような、悪い噂を聞かされて辟易しました。どうせ愕くなら、もっと良い話に接したいものです。

例えば、破竹の勢いで首位を奪取したタイガースも吃驚のブツが、これ――

Milano 1970 / The Rolling Stones (Catch The Lost Stone)

1970年秋に敢行されたストーンズの欧州巡業から、10月1日のイタリアはミラノ公演を収録したプロショット映像! もちろん海賊盤DVDです。

メーカーからのインフォメーションでは「何故これだけの物が今まで出てこなかったのか驚き」と宣伝していましたが、確かにブートにしては良好な映像でした♪

ただし残念ながら、音声同時録音ではありません。そこで昔から出回っているオーディエンスソースの音源をダビングしてありますので、はっきり言えば、メンバーの動きと音がずれている場面も散見されます。

また、それゆえの苦し紛れなのか、おなじ場面を細切れにフィルム編集しているところさえあります。

しかし当時のストーンズは、前年のアメリカ巡業で再び勢いを取り戻し、世界一のR&Rバンドとして次なる飛躍を目指していた上昇期ですから、観ているうちに完全に惹き込まれます――

01 Jumping Jack Flash
02 Roll Over Beethoven
03 Sympathy For The Devil
04 Stray Cat Blues
05 Prodigal Son
06 Dead Flowers
07 Midnight Rambler
08 Love In Vain

収録曲は上記のようにコンサートの完全版ではありませんし、音源の事情から演奏が不完全な曲も含まれています。ただしフィルム編集が巧みなので、かなり良い雰囲気なんですねぇ~♪ これは努力賞!

ちなみに、この時の欧州巡業の演目はチャック・ベリーの「Roll Over Beethoven」を除けば、全てが1968年以降に発表した曲ばかり! 代表曲の「Satisfaction」すら演奏していないという拘りを発揮しています。

つまりミック・テイラーの加入とアメリカ巡業での成功、さらにアルバムやシングル曲の大ヒットによって、ブライアン・ジョーンズ抜きでもやっていける自信を得たストーンズが、新生した事を強烈にアピールしていた時期でした。

前述したような事情から、純粋ライブフィルムとは言えませんが、音質はこれまで出回っていたものに比べて、かなり改善されていますし、なによりも決定的な映像が無かった1970年物ですからねぇ~♪

約35分間の収録ですが、それだけでも感激してしまうのが、ストーンズ中毒者の幸せです。

冷静にみても、まだまだロックの巡業がビッグビジネスになる前のピュアな雰囲気が楽しめます。それこそロックが若者の夢だった時代の貴重な記録だと思います。

コメント (2)
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