松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

月食を魅力的なものにした二つのフレーズ

2022-11-09 07:29:05 | 日記・エッセイ・コラム
 月食は珍しくない。まだ生きているうちに何回か見られるだろう。でも今回、撮影しようか大分迷った。自分史的には残しておくべき出来事だ。しかし映像は綺麗な絵が他にいくらでもあるし、瞬間、瞬間を切り取っても大した感動は無い。

 ただ事前のニュースで二つの魅力あるフレーズが謳われた。一つは「安土桃山時代以来」というフレーズだ。これはショックな言葉だ。442年ぶりとな。

 その月食を肉眼で見た。国立天文台ではライブ映像を流している。しかし自分の目で見る事は、それと全く意味が違う。欠けていく輪郭は、ライブ映像とは違った。ギザギザに見えた。特に月の海の部分が暗いために、深く切り込んだお月様だった。

 そして地球は大きい。これの4倍あるのか。大きいな。ウサギさんがこのくらいに見えるんだったら、日本列島が完全に見えるな。
 細~くなるまで、時々見に行った。そのあと行ったら、見失った。肉眼では、赤いお月様は探せなかった。

 もう一つ魅力的な、というか不吉なフレーズがあった。天王星の蝕。よりによって、天王星。しかも先日、天皇陛下がMRIで精密検査を受けられたばかり。
 これは星占い的には、どうなんだ。天王星が。お隠れになる。ざわざわざわ。縁起でも無い。

 日本海側は、曇り空だったが。うまいこと、月の位置が低くて良かった。前半のショーはほぼ見る事が出来た。皆既月食で惑星蝕。記憶に残る天体ショーだった。

 この写真を撮っている時、小雨が降ってきて、高齢のご婦人が追い越して行った。その時、住まいはどこか聞かれた。線路の向かいだと答えた。そして通りに面した大きな家へ、鍵を開けて入って行った。
 「旦那さん」ねえ。前も誰かにそう言って声を掛けられたな。
 悪くないねえ。時代劇みたいで。
コメント
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