TVのニュースは物価の値上がりをさも急に起きた出来事のように伝える。
そりゃほぼ全品にわたって値上がりするのは初めてかも知れないが、その前は「スティルス値上げ」って言ってなかったか。前から実質的な値上げは続いていた。袋菓子の中身は減り、ソーセージは細くなった。
影響が無いとは言わんが、もっとコメの美味しさを実感して欲しい。あんな安くてカロリーがあって栄養の宝庫は無い。オレは、梅漬けで食べるコメが一番美味しいと思う。コメと梅漬けの相性は最強だと思う。今食べているのは、アンズの梅漬け。これはコメの潜在能力を極限まで引き出す、貧乏人の味方だ。
きのうは暖かかった。11月に入っての軽快な散歩。至る所で紅葉が進み、まるで「ヘブン」に居るような心持ちになった。松以外はすべて紅葉していた。その松も、絡んだツタが赤くなって見事だった。金色に包まれた秋は、日本の宝物だ。
織田裕二のNHK「ヒューマニエンス」が60回を迎えた。種は尽きない。今回はヒトの体が「毛」で出来ているという。
細胞の一つ一つに至るまで人間の体は「毛」が生えている。髪の毛が薄い人も恩恵を受けている。その毛には重要な働きがある。例えば「精子」。鞭毛は卵子の出す匂いを感じて、濃い方へ回転する。「毛」自体に「センサー」が付いていて、方向を変える。あの構造は見事だった。
しかしあの番組を見たからって、ヒトが賢くなる訳ではない。仕組みが分からずとも、ヒトは自然に対応できる。その凄さを毎回、説明しているに過ぎない。
70年ヒトをやっていて、ようやく細胞の声が聞こえるようになった。全身の細胞に語りかけ、彼らの喜びを聞く。それが正しい人間のあり方だ。
美味しく食べ、眠くなったら寝る。それが一番。
いかに「舌」を喜ばせるか。それが大事。
舌が喜べば、胃と腸が元気に働き、活力が得られる。
その循環が分かったような気がする。
みんな~。体と一緒に喜べ。
そして体をいたわれ。
それが、ヒトの、あるべき姿だ。