角館は武家屋敷で結構知られていますが、樺細工は知名度が低いです。
かば焼きと違いますよ。かばざいく、山桜の皮です。
これがあることは地元県民なら皆知ってはいますが
その良さはあまり知られていません。
私にしてからが茶筒や文庫に代表される民芸品として
見ていました。しかし友人からもらった特注の眼鏡立てを
じっくり観察して考えが変わりました。これは単なる民芸品では
ありません。芸術品です。その価値に誰も気づいていないかも
知れません。このわずか1ミリに満たない皮が驚くべき奥行きを
持っているのです。3Dではないので写真では表現しきれませんが
「けしき」が素晴らしいのです。そうあの鑑定団の中島先生が良く
口にするあれです。
それはフタが音もなくスーッと落ちる機密性による茶筒としての
実用性のほかに日本的な細工の美しさもあるでしょう。
むしろ欧米人に良さが分かるのかも知れません。
こういう伝統的な民芸品は時がたつほど味わいが出るそうです。
だから一生懸命触りまくって手の脂を染み込ませています。
一生もんどころか末代使えるほど丈夫らしいです。
だから値段は高くて当たり前、職人の手仕事ですから。
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