松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

勝負事は、意外性があるから楽しい。電王戦についても

2014-04-06 07:56:21 | 日記・エッセイ・コラム

電王戦の結果を毎週眺めている。ようやくコンピューターが

人間に追いついた、という感慨をここ数年で感じる。

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いつかは、こういう日が来るのは誰もが感じていた

ことだろう。何しろ、ルールが決まっているいわば理系の世界だ。

理詰めで考えれば、判断ミスのない方が勝る。

当たり前の論理だ。

ニュースでは、必ず人間側の負けが決まった、と言う風な

言い方でしか、この勝負事を評価できない。

あえて言う。

勝負事は、あっと思う瞬間があるから楽しい。そこにあるのは

純粋な勝ち負けの結果だけではない。

フィギュアスケートを例にとろうか。

真央ちゃんがソチでコケたから、そのあとの反響が大きかった。

そのリベンジに世界中が感動した。

羽生君がショートで転んで、初めて、今までのショートがいかに

凄いことだったのかを教えてくれた。

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コンピューターは疲れない。人間も頭をフルに使ったとしても

いずれ機械に負ける時は来る。今、歴史的なその時を

迎えようとしている。あと数年したら、電王戦に対する興味は

失われてしまうことでしょう。それでいいのです。

機械と機械の勝負じゃ、無機的過ぎて面白くない。

人間が関与するから面白い。

勝負とはそういう人間臭い争いごとだと思う。

私の教科書によれば、1997年頃チェスの世界チャンピオンが

機械に負けた。

それから17年の歳月を経なければ、機械は人間並みに

なれなかった。

日本将棋の独創性は、冷静な解析によって

記述可能なのかも知れないと

思いはじめている。

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