松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

「ホテル・カリフォルニア」イーグルス

2015-01-28 09:30:03 | 日記・エッセイ・コラム

 1970年代、ウエストコースト・サウンドと呼ばれた美しい音楽があった。その代表格がイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」だ。今聞くと、あの頃のロックでは、おとなしい演奏だったなあと思う。そのかわりハーモニーが素晴らしい。メロディの美しさと、それに調和したギター。全体の音の調和も素晴らしい。特に最後のギター2本によるハモリは、泣けるほど美しい。

 このアルバムには、最初に同名のヒット曲がいきなり出てくる。あと、聞かなくていいのかと言うと、その後もリラックスしたいい曲が続く。中でもWASTED TIMEはバラードの私の好きな曲だ。こんなにスローだったっけ、というほどのスローバラードだ。スローバラードが書けるロッカーは間違いなくいい。桑田佳祐もそうだろう。

 バランスの取れた演奏は、脳波をリラックスさせる。それだけではなく脳細胞に刺激を与える。ロサンジェルスで生まれた「ハーモニー・プロジェクト」というのが全米で話題になった。この町の貧困層の子供たちに、バイオリンなどの楽器を与えて演奏させると、その後の大学進学率が驚異的に上がるのだ。10才の子供の脳内で何かが起きている。

 人間の脳細胞は、生まれてから急激に増殖を繰り返す。これが止まってからの学習では、音楽が重要だということだ。自分で演奏するということは、手や指を動かし、同時に音程を確認する。つまり脳の多くの領域を同時に活性化させている、という意味だ。こういった作業が、神経細胞同志を結ぶ「幹線道路」を太く充実したものにすることができる。ということが分かった。

 面白いのは、これがボケを防ぐ方法と似ていることだ。だから皆さん、親の教育が悪かったと悲観する必要はない。これからでも、柔軟な脳は作ることができる。とにかく脳細胞を刺激することが大事だ。楽器を演奏できなくても構わない。きれいな音を聞くだけでも、脳に良いと思う。そこで壁に頭を打ち付けているキミ、その方法は無駄だと思うよ。

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