真冬の吊り橋

　吊り橋ったって、すぐそこの公園の吊り橋ですけどね。ただ私にとっては、冬道の歩いて５ｋｍは、唐突に思いついたにしては、無理な運動でした。疲れました。厳重に着込んでいったのも、初心者並みのミステイクでした。途中から、汗かきました。

　小泉潟公園は、工事関係者で結構にぎやかでした。芝生広場に、何やら建築中で、看板を見たらトイレでした。なるほど。テント張る人にも便利になるし、噴水で遊ぶ子供達にも、近くていいですよ。

　ここに着く頃はもう、へべれけでしたが、働く人々を見て元気をもらいました。割と背の高い、人夫には見えないハンサムな男性が、オレを見て丁寧にお辞儀をしました。公園関係者か施工主とでも思ったのでしょう。

　持てる体力の６０％を超えた頃、目的地に着きました。しかしここから上りの階段があるのです。心臓を落ち着かせるため、立ったまま休み、持って来た紙パックの果物ジュースを飲みました。気力が戻って来ました。

　足跡が無い。わーい、この冬１番乗りだ。危ないっ。揺らすの誰だ！　オレか。三半規管が疲れで狂ってるのでフラッと来た。

　ＴＶが新潟の渋滞現場まで出掛けて、車の中からレポートしてるんですよ。それも３班くらいに分かれて、別の場所へ。

　迷惑でしょうね、通勤の人たち。３０分、動きません。なんてね。

　あんたらも、観察者じゃなくて、当事者になってしまっているんだよ。その自覚が、ないね。

　オレだったら、ＴＶだと分ったら、ぶっ飛ばすね。何しに来てんだ、コノ馬鹿野郎！　ってね。

　１台でも、この中に「物見遊山」が居ると思うと、殴り掛かりたくなるね。

　どこのＴＶとは、言わないが。５ちゃんねるだが。