自転車か歩きでないと見過ごしてしまう「さんぽ駅」というものを見つけた。
天王南中学校から男鹿線を越えて、まもなくの場所に標柱があった。そこで一休みしてドリンクを飲んでいると、年配の女性がワラビを握って道路を横切ってきた。「ワラビだスか。秋ワラビは嫁に食わすなって、言うものね」初めて聞いたのか、ビックリしていたみたい。
ここから道は真っ直ぐラブホテルへ続く。周りは何も無い。帰りに裏道へ入ったら、ここへ出た。なあんだ、出戸駅まで住宅が続いているのか。
その道ではラグビーをやっている子供たちもいたが、無人販売の野菜と花が目についた。写真を撮りたくなる色合いと配置だった。
すだれの具合といい、無人販売のイメージをすべて満たしたような店だった。
するとそこに追加の里芋を持った女性がやってきた。まん丸の目をした「ペコちゃん」が成長して老けたようなお顔をしてらっしゃる。
「綺麗に、並べだスな」というと「写真撮りながら歩いてるなぎぇ」と返ってきた。ま、正解だな。
散歩しながら、楽しい絵を探しているのさ。多分オレよりは下。孫が居てもおかしくない。
目の前が畑らしく、年配のご夫婦らしき二人が見える。皿を置くと、そっちに向かう。やっぱり、ご家族か。
なおも行くと、2度目の「さんぽ駅」があった。
こっちはデラックス版で、しっかりしている。なんなら横にもなれる。
手前に大きな珪化木が2個、ドンと置いてあった。伝言板もある。シカシ誰も書いていない。
こういうのは、自転車乗りにも助かる。街道を歩いていて、腰を下ろす場所がない。バス停くらい。バス停は、バスがいつ来るかと気が気でない。
天南(天王南中)と長沼球場の間にまた1カ所、宅地造成中の更地があった。潟上市はまだ住宅建設ラッシュが続くようだ。分かるなあ。
ココロの余裕を感じる、いい街だもの。