松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

70年代後半、独り身の夏。

2022-07-09 14:57:10 | 日記・エッセイ・コラム
 自慢だけど、人事異動で海岸線から遠い公所に転勤したことはない。中でも70年代は独身だったし、夏は良く海に通った。
 あの頃、高校生並みに夏休みがあったわけではないが、比較的人員も多かったし、午前中出て午後は海、みたいな事も可能だった。
 下宿の部屋にエアコンがあるわけもなく、もっぱら海に通った。浜辺の、女の子を見渡せる場所に陣取って、ひと泳ぎし、グルッと女子の前を横切って戻る。

 品定めをするのは男と限らない。こっちが値踏みしている隙に、相手もこっちを値踏みしている。世の中、そんなもんだ。
 それで相手に気に入られたとしても、本荘は怖いところで、すぐに怖いお兄さんが登場する。そういう雰囲気がある街だった。
 そんなことを繰り返し、疲れない程度に切り上げて、昼飯を食う。500mlの牛乳パックを持ち込んでカツ丼を注文したり。イオンタウンみたいなとこで生ビールを注文し、寿司を食ったりした。

 同じ下宿に英語教師がいたことがあって。
 二人でゴムボートを広げてみようぜとなって。
 浜に向かうと、途中で高校生二人が居て、一緒にどう、と誘った。 ついて来た。そのうちの一人と話をしながら、歩き出して距離を取った。
 向こうの二人が見えなくなるまで離れて・・。

 あれ、コレ放送して大丈夫? 法律に引っ掛かる? 条例施行前なんだけど・・。
 のべつ、同じ屋根の下で高校生を見ていたので、18歳以上がオバサンに見えてしょうが無かった時期がある。

 あれで婚期を大分、遅くしてしまった。

 こう暑い日が続くと、あの頃を思い出す。

 念のため確認するけど、何にも無かったからね。

 手も繋がないし、当たり前じゃん。

 オレ公務員だから。
 
コメント
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