松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

飛べない天使、カイコガ。

2022-06-26 09:56:34 | 日記・エッセイ・コラム
 お蚕様の成虫である「カイコガ」は飛ぶことが出来ない。それはカイコが数千年かけて人間に飼い慣らされて家畜化された生き物だからだ。故にカイコの単位は、馬牛と同じ1頭2頭と数える。日本には世界一細い糸を吐き出す「はくぎん」他様々な特徴を持つ600種がある。

 カイコは1か月弱で繭を作り、2週間で羽化、500個ほどの卵を産み、成虫は1週間ほどで短い一生を終える。このカイコガは白いふさふさに覆われ、まるで見ようによっては天使のようだ。
 どうです。可愛くなって来たでしょう。オレには手の平に乗せる勇気はないが、愛子さまは小さい時から雅子さまとご一緒にペットのように飼われてきた。

 あの6月1日。ご養蚕の作業をされたのは雅子さまだけではなかった。体調に不安があったとは言え、天皇陛下と愛子さまの「家族総出」の作業でした。
 これは宮中でのご養蚕としては異例の出来事だった、と高森明勅氏は言う。「平成時代に上皇陛下と上皇后陛下がご一緒に収繭作業に当たられた前例を踏まえ、”令和流”ではご一家総出でより幅広い作業をなさる新しい例を開かれた。これによって、将来もし女性天皇が即位された場合でも、男女の役割分担を固定的にとらえて、無用な混乱を招く心配はなくなったと見てよいだろう。一般のメディアではほとんど気づかれていないようだが、あるいは、天皇陛下はそうした可能性もあらかじめ考慮された上で、さりげなく一つずつ手を打たれているのではないか。」

 素晴らしい分析力ではあ~りませんか。もう愛子内親王の出番が多くなるのを待ちきれませんわ。
 皇室研究の正統派、高森明勅氏の文章には、ところどころ男系主義者には耳が痛い仕掛けが入っているように感じられる。

 「家族総出」ねえ。 確かに。

 3人でも家族総出には違いない。 ふっふっふ。
コメント
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