タケシの超常現象スペシャルに、いつものメンバーが揃った。農業ハウスから飛んで来た、地面を温める黒いシート。あれがヒラヒラ舞っているのを「一反木綿」だと言い張る肯定派。タコの足のようなものが、いつまでも空中に漂っている姿を未確認UMAだと言う。同じものが中国製の凧にあった。
未開の土地に暮らす古代人じゃないんだし、空から何かが降って来たって、ちっともおかしくない。空を飛ぶものなら飛行機以外にもたくさんある。その場にふんわり浮かぶ光る物体は、彼らには全部UFOに見える。オレはあーいう動きの遅いものはUFOじゃないと思うね。古典的な、木の葉が落ちる動きのUFOは、どこへ行ってしまったんだろう。
彼らには同意しかねる。うさんくさい連中が多すぎる。秋山眞人でしょ。竹本良に韮澤潤一郎。ハッと思った。オレは大槻教授の側じゃなかったはずなのに。いつの間にか、真ん中に居た。こういう位置が、世間一般の意見だろう。
せめてムー編集長の三上丈晴が出演していたら違うと思うが、あんな連中と一緒にされては困る。わしらは、まず自分の目を疑うことから始める。
ま、そんなことは、どうでもいい。最近、妙なことを聞いた。
坂本九が亡くなった日航機の墜落事故。あの機体に、トロン技術者も乗っていたそうだ。
トロンは国産のOS「TRON」のことで、当時通産省が主導で全国の学校にパソコンを配置しようとしていた。そこにアメリカの横槍が入って、結局マイクロソフトのウインドウズということになった。
事故が無くても、結果は変わらなかったかも知れないが、あの件は今考えても残念で仕方がない。パソコン市場がトロン仕様になっていたら・・。大分、日本は変わっていたろうな。アメリカの子分でいる限り、そんなことはあり得ないと知ってはいるが・・。
今頃IOTなんて言っているが、トロンは始めから車に組み込まれたコンピューターや家電製品がネットワークでつながることを想定していた。
今でも車のほかにデジカメなどに使われている。スマホのアプリ以外の画像処理やカメラ、バイブ、ディスプレイを制御しているのはトロンだ。
トロンの優秀さは、事実が証明している。