ちょっとあの世へ行って来た。
残して来た家族が気になって、
覗いてみようと、ついついテレビの方を向いてしまう。
そんなことしなくても、目をつぶるだけで、いいのに。
いや、つぶる必要もない。
思うだけで、目の前に現れるのに。
あれ、ジョギングの一団がやって来る。
運動なんか、しなくったって、いいのに。
ただの「くせ」なんですよ。彼らも。
そういう日常を暮らしていたから。
持ち越している人、多いな。
ここはまだ、霊界の入り口だからね。
そんな会話をしていた。
あれは夢だったのか、ただ夢想していただけなのか。
いや、オレの考えるあの世は、
夢の中にある。
夢がイコール霊界らしい。
これは案外、当たっているかもよ。