松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

琥珀、培養中。

2019-08-02 15:57:52 | 日記・エッセイ・コラム

 こう暑いとつい、冬の寒さの方がまだいいと思う。

 冬は、うんと厚着すればいいからだ。

  外から帰ったら、暖かい部屋が待っているし、

  風呂に入る楽しみもある。

  吹雪の中でじっとしていれば寒いが、

  体を動かしていれば、汗もかいてくる。

  その点、夏はどうしようもない。

  一瞬の太陽は我慢できるけれど、

  焼けた肌は帰って来ない。

  火傷に等しい皮膚の叫びは、夜も眠れない。

  じゃあ外出しなければいいじゃないかって?

  それじゃ、夏の意味が無い。

  オレだけ、こんなに皮膚が弱くなったのかな。

  焼けた皮膚が再生するのは、先祖が爬虫類なおかげだ。

  オレは、爬虫類の出来そこないか。

 朝早く配り物をしている近所のおじさんは、

  夏の方が楽だと、簡単に言う。

  冬になったらオレも、

  そう思うのだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする