秋田銀行スペシャルの渡部斧松に触発され、彼が水田開発のために引いた
水路の源泉となった、滝ノ頭湧水を見たくなった。笑われそうだが、初めて行った。
寒風山の溶岩流の最後が、滝ノ頭に当たるそうだ。さりげない場所で、
見逃すところだった。道路脇の水汲み場が無ければ、気が付かなかった
かも知れない。
これは、よそのカップルの彼女。オレは単独行動。
流れ下る湧水を右手に散策道を行くと、十二湖の青池を彷彿とさせる
こちらは、濃い緑色の池が現れる。これが「滝ノ頭」。なお進むと、大木の間に神社が
現れる。ここから一気に下る湧き水が飲める。
年間通して12度と、ものの本に書いてある。水の味は分からないが、スイッと入ってくる。
良く映像では見る、円形分水工。思ったより大きかった。人がいると良く分かる。
男鹿の水道、灌漑用水、そして若美の渡部集落まで分かれていく。
真ん中から水が盛り上がってくる。結構迫力がある。この高さは滝ノ頭と
ほとんど変わらない。だから、この上にある、もう一つの溜め池からの落差かと
思いきや、そうじゃないという。池の底からの豊富な量の湧き水が循環しているから、
あの透明な緑色が保たれる、ということらしい。
結構、足を使ったので、五里合浜を通って能代方面へ北上。次の目的地「日本一高い砂山」を探す。
オレの持っている地図に、そう書いてある。
あれかもな、と中腹が砂だらけの山を発見。近づくと、砂採り場となっている山だった。
男鹿半島の北側は、米代川が運んだ砂によって、くっついた砂州だから、
どこも盛り上がっているのは砂山だ。八竜に入ってしまった。「日本一砂山の里」の古ぼけた看板があった。
神社の後ろにある、この山が、多分「丸山」だと思う。地理院地図で確かめた。65mある。
鳥取砂丘に比べれば、砂だらけというわけにはいかないし、ラクダもいないが、
雑木林の下は、すべて砂からできているのだ。
思ったより気温が上がっているみたいで、暑い。
滝ノ頭で入れたボトルの水を飲む。
うー、帰る元気が出てきた。