松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

男鹿梨の魅力

2014-09-07 07:58:52 | 日記・エッセイ・コラム

博物館方面へ行くんだろう、おじさんが、駅から歩いてきて、
ウチの前で立ち止まり、「この花は、何ですか」と聞く。
「あさがおですよ」と言うと、バツが悪そうな表情をして、感心していった。
たっぷり、説明する時間はあったが、それは、野暮というものだろう。

最近では、妻が一人で、町内の友人を誘って男鹿梨を買いに
行くようになった。決して以前は分かりやすい場所ではなかったが、
男鹿市五里合(いりあい)中石(ちゅういし)のJA秋田みなみ選果場は
道路も整備され、行きやすくなった。小高い丘にある選果場周辺は、山全体が
梨ばたけ、と言ってもいいくらい、広がっている。
宮沢賢治は、田んぼを「沼ばたけ」といい、イネをオリザという。
ブドリとネリは、帰ってこないお父さんを探しに行くという母にすがって
泣いて止めるが、きつく叱って山へ入っていく。冷害のために4人が
冬を越す食料はない。そんな花巻や盛岡の地名は使いたくなかったからか、
「イーハトーブ」という理想郷を設定した。
おっと、話が長くなるのが、年寄りの欠点。
この大きさが、実感して頂ければ幸いです。5Lクラスです。
規格外の大小混じったものを、運が良ければ15kg入りで2千円で
購入することができます。贈答用は4Lが、5kgで2300円。
大きいことは、いいことで、それだけ地下水を充分に吸い上げた結果
なのです。男鹿梨のうまさは、男鹿の地下水のうまさと直結していると
思います。
嫁は現金持参で、遠くの友達に送ります。
私は、友達が少ないので、送りません。
収穫の秋が来たのは、もしかすると、ブドリが火山を知り尽くして
煙と一緒に、栄養となる灰をまいてくれたおかげかも
知れません。
コメント
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