今度はドイツのミュンヘン安全保障会議でやりあっているらしいが、
岸田外相の反論は、私には非常に生ぬるく聞こえる。
中国が「最も重要なのは日本が第2次大戦の犯罪を否定していること。
歴史教育の失敗だ。」と批判。また「日本が大戦で起きたことに誠実に
向き合えば、周辺国と和解できる」と主張したとか。
そのあと、岸田外相は「日本は歴史を直視し、大戦や植民地支配について
反省を明確に表明している」と反論し、「日本は戦後一貫して東アジアにおける
自由、民主主義、法の支配を擁護してきた」と訴えた、とある。
「あなたの国は、王朝が交代するたび自国内で悲惨な虐殺が行われたり、
またその後は諸外国から無理やり割譲されたり、反対勢力に悩まされた
ために、被害妄想の意識が強い理由も良く理解できます。
その強い脅迫観念を取り去れば、実りある議論ができるでしょう。」
このくらいのことを、前段で言ってやらないと、
こっちもすっきりしないし、相手にムカッとさせることはできない。
これは、言葉による戦争なんだから、平静に上から目線で、諭してやる
くらいの姿勢が欲しい。こっちが大人なんだということを、はっきり
自覚させるくらいのことを言って欲しい。
これくらいで、応酬しあった、なんて言ってほしくない。