いいともの新コーナーに、ウェブ辞典で新しい解釈を試みる
というのがある。ユッキーナは、ただ者じゃない気がする。
少なくとも言語に関する感覚は素晴らしい。純粋日本人じゃない
らしいが、今は褒めておこう。
この前、見た時は「大人」だった。大人の解釈、ユッキーナによると
1年365日がとても短く感じる年頃、とかそういうのだった。毎回
なるほど、と思わせる端的な解釈をみせる。これに関してはタモリの
上を行っている。才能と言ってもいいと思う。
芸能人は時々、あっと思う才能を見せる時がある。
演歌や歌謡曲に限らず歌手が見せる、絵画の才能もそうだ。
思うに、テレビに出ている緊張感が、何らかの刺激を大脳の限られた
部分に照射させる、みたいなことが起こっているのでは、ないだろうか。
大分前になるが、タケシの番組で、事故で頭にショックを受けた人間が
絵をかき始めた、というのを見た記憶がある。(注:間違い、NHKの番組だった)
あれは自閉症の子供を扱った番組だったかも知れない。
サバン症候群という。彼らは知能的には著しく遅れているが
あることに関しては常識で計り知れない能力を見せる。
バラバラと落ちるマッチ箱の中のマッチの数を
地面に達する前に数えることができる子供とか
一目見ると、ロンドンの街を鳥瞰図のように書いて見せる子供とか
いつの日付でも、即座に曜日を当てる能力とか。
或は、何かの能力が足りないために、他の能力で補おうと
するかのような。とにかく不思議な能力を時々、人間は見せる。
当のビートたけし自身も、あのバイク事故以来、絵は描く、
映画は作るで才能を開花させた人間の一人だ。
死んでもおかしくないほどの事故から生還したからこそ
何か悟ることがあったに違いない。彼はいつも中立の立場にいて
テレビを面白くしているが、実はもっと踏み込んで、言いたいことが
あるに違いない。
話が出たついでだから、NHKサバン症候群「自閉症の天才たち」
に関する感想文を載せます。2001年10月現在の物語です。