松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

郷土が誇る埋もれた芸術品

2013-01-21 16:17:14 | アート・文化

角館は武家屋敷で結構知られていますが、樺細工は知名度が低いです。

かば焼きと違いますよ。かばざいく、山桜の皮です。

これがあることは地元県民なら皆知ってはいますが

その良さはあまり知られていません。

私にしてからが茶筒や文庫に代表される民芸品として

見ていました。しかし友人からもらった特注の眼鏡立てを

じっくり観察して考えが変わりました。これは単なる民芸品では

ありません。芸術品です。その価値に誰も気づいていないかも

知れません。このわずか1ミリに満たない皮が驚くべき奥行きを

持っているのです。3Dではないので写真では表現しきれませんが

「けしき」が素晴らしいのです。そうあの鑑定団の中島先生が良く

口にするあれです。

P1190327


樺細工はヨーロッパで高く評価されているらしいです。

それはフタが音もなくスーッと落ちる機密性による茶筒としての

実用性のほかに日本的な細工の美しさもあるでしょう。

むしろ欧米人に良さが分かるのかも知れません。

こういう伝統的な民芸品は時がたつほど味わいが出るそうです。

だから一生懸命触りまくって手の脂を染み込ませています。

一生もんどころか末代使えるほど丈夫らしいです。

だから値段は高くて当たり前、職人の手仕事ですから。

コメント
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