松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

和時計はものづくりの原点

2013-01-29 15:20:05 | アート・文化

デアゴスティーニの「和時計をつくる」を作り終わって3ヶ月になる。

これの魅力を伝えるのは非常に難しい。親戚のインテリ兄ちゃんに

説明したが分かってもらえなかった。年賀状に写真入りで解説したのに。

時計が西洋から伝わって来た時日本人は、これぁ使えない、と思った。

なぜならその頃日本は不定時法を採用していたため。朝というのは

お天道様が昇る時間で「明け六つ」と決めていた。仕事を切り上げるのは

暮れ六つと決めていた。しかも季節によって昼の長さと夜の長さは変わる。

これを表現するためのアイディアが2挺天符だった。

P1290331


二本の天秤棒があるでしょう。上のブレているのが昼用天符。

一生懸命速く動いています。冬の日は短いから。

その代り下の夜用天符は夕暮れから動き出し、ゆったりと

時を刻みます。

時計の脱進機構を応用したのが「茶運び人形」で有名なからくり人形で

からくり人形が後のロボットのルーツとなりました。

和時計は完成してからが楽しめるのです。

その理由はまたあとで。

コメント (2)
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