山上俊夫・日本と世界あちこち

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中原教育長のパワハラ・暴言にきびしい審判を!これまでの悪事を表沙汰にしよう

2014年11月06日 10時33分04秒 | Weblog
 10月29日(2014)の府教育委員会議で、中原徹教育長が立川さおり教育委員を威圧する暴言を吐いたことが問題となっている。パワハラだとの指摘もある。
「誰のおかげで教育委員でいられるのか。知事をいきなり刺すんですか。罷免要求出しますよ」
「目立ちたいだけでしょ」
「自分(中原)のキャリアに傷がつく。告訴します」
 などと威圧、脅しと受け取られる発言だ。「企業の上司と部下の関係ならもちろんパワハラを問われるが、教育長と教育委員の間には制度上の上下関係がない」(『朝日』10・31、脇田滋龍谷大教授)のはそのとおりだろう。だが知事に任命される教育委員は知事の政策に従うべきだ、でなければ知事を刺すことになる、罷免要求すると脅されているのは、パワハラに近い。厳密にパワハラだとは言えなくとも、脅しであることは疑いない。
 教育長は府の教育の常勤者のトップだ。府の教育委員会は、脅しや暴言を推奨していいるのか。現場教員がこれを見習えばいいのか。日の丸君が代問題で、卒業式そっちのけで教員の口元チェックをするほどの行いをした人物が、自分の脅しについては謝罪すれば続投か。立川さん以外の教育委員も「罷免要求するといわれた」といっている。
 そもそも教育委員会は知事の行政権力から独立したものなはずだ。ところが大阪では維新が跋扈している下で、知事や市長が教育委員会に指示命令を平気で乱発している。形の上では後追いで、教育委員会議が決定をし事務局が実行する。だが行政権力の教育介入であることはうごかせない。そんな感覚の知事や教育長(これも橋下・松井によって引き上げてもらった)が教育委員の自由な意見表明を刺す行為とうけとるのだ。これは教育委員会議の制度を誤ってとらえ、自分の部下だと認識している証拠だ。だとしたらパワハラがなりたつことになる。
 中原氏は、脅しの中で立川委員の発言とむすびつけて反共攻撃もやっていることも見逃してはいけない。それが教育長の役割か。教育の政治的中立性を犯していないのか。
 中原という人物は、校長や教育長をやる人物ではなく、維新の政治家にぴったりの人だ。教育長でありながら維新議員とコンビを組んだ行動もしている。
 11月4日の『毎日』に「暴言 第三者交え調査へ」という記事がでた。中原教育長の威圧発言問題で、蔭山秀男教育委員長が有識者ら第三者を交えて事実関係を調査する方針を固めたと。蔭山氏は「このままでは正常な議論ができず、次回の教育委員会議が開けない」と話した。このままうやむやにされるのかと思っていたが、内部からの正常化の動きは評価したい。
 中原氏については、事務局幹部職員からも13項目の問題点指摘があがっている(『朝日』31日)。「最後まで部下の話を聞いて」「話しやすい環境を作って」というものだ。対等な関係の教育委員会議の中でさえ威圧、脅しをするのだから、上下関係の事務局内部ではさぞかしむちゃくちゃをしているのだろう。もっと声を上げるべきだ。
 この中原氏は和泉高校の校長のとき、校長に提言があったら出してほしいとよびかけ、気に要らない提言をした教員をあとで校長室に呼んで提言を撤回せよと強要した事件があった。教員は撤回を断って部屋を出ようとすると、鍵をかけて軟禁した事件だ。人事異動をめぐって退職近い職員を脅して転勤に追い込んだ事件は今年『毎日新聞』に報道された。口元チェックによる強要、脅しは有名だが、部下に対する威圧的な態度は尋常ではないようだ。
 徹底究明すべきだ。過去に中原氏に脅された経験のある人は、この際すべてを公表しようではないか。







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