翁長雄志さんが36万票で仲井真弘多さんを10万票ひきはなして圧勝した(2014・11・16)。那覇市長選でも城間幹子さんが圧勝。くわえて県議補選で比嘉瑞己さん(那覇)、具志堅徹さん(名護)も当選で、トリプル勝利となった。
これで辺野古への新基地を認めないという沖縄県民の意思が示された。公約を破って県民の心を深く傷つけた仲井真氏にきびしい審判を下した。
わたしは後半、支援活動にたずさわったが、いってすぐびっくりしたのは、仲井真陣営の宣伝の内容だった。法定ビラの表面が「共産主導の県政にするな。流れをとめるな!革新不況にするな。」とだけ大書したもの。電柱という電柱のそれも3メートルの高さにくくりつけた厚紙ポスターは「共産党支配のオール沖縄!!」と書いていた。つまり翁長は共産党に支配されているという反共攻撃で打撃をあたえようという戦術だ。私は思った。ああ、仲井真陣営もこれで終わりだな、完全な負け戦に入っていると。県民は反共の脅しにだまされなかった。そんなものに惑わされるレベルではない。
安倍政権は、沖縄県民の明確な意思を一顧だにしない。菅官房長官は、「辺野古移設について粛々と進めていきたい」「しばしば辺野古の影響が語られるわけですが、基地に関する県民投票というわけではなく、さまざまな争点で争われた。ま、そういうこと」とコメントした。県民の総意をふみつけることをあらためて宣言した。民主主義国家とはもはやいえない。
菅官房長官は選挙に入ってすぐに沖縄に入った。他の大臣たちも続々入った。菅官房長官は何しに行ったのか。わたしは、官房機密費を億単位で現金で持ち込んだと思っている。官房機密費は、税金を領収書なしで使える金だ。官房長官室の金庫に入っている。わたしは現地に行って、公示前に仲井真の集会に出席したら帰りに茶封筒を渡されて、あとで見たら5000円入っていたという話を聞いた。菅氏は金の補給を兼ねて沖縄入りをしたのだろう。
仲井真陣営が、宜野湾市や沖縄市の市長選挙では一晩で負けていた状況をひっくり返したと豪語したその中身は、買収なのだ。じじつ宜野湾などでは革新側が勝利すると信じていたのに票を開けてみるとまけていた。それは大量の金がばらまかれたから。最後の夜に、保守の市会議員などがすべての飲み屋をまわり、客の支払いをしていった、カラオケやでも支払いをしていった、パチンコ屋では金の入った封筒を配って回ったという実態を現地の人に聞いた。帰りに支払いをしようとしたら、さっきの市会議員さんがもう払ってくださいましたよといわれたら、ころっといってしまう人がけっこういるだろう。その原資は官房機密費に違いない。
市レベルならばそんなかたちの買収は効き目があるだろう。だが県レベルではそう思い通りにはいかないだろうし、県民の怒りが後戻りできないほどに達している今度の選挙では、政府自民党の醜い戦術を県民の良識が封じ込めた。
これで辺野古への新基地を認めないという沖縄県民の意思が示された。公約を破って県民の心を深く傷つけた仲井真氏にきびしい審判を下した。
わたしは後半、支援活動にたずさわったが、いってすぐびっくりしたのは、仲井真陣営の宣伝の内容だった。法定ビラの表面が「共産主導の県政にするな。流れをとめるな!革新不況にするな。」とだけ大書したもの。電柱という電柱のそれも3メートルの高さにくくりつけた厚紙ポスターは「共産党支配のオール沖縄!!」と書いていた。つまり翁長は共産党に支配されているという反共攻撃で打撃をあたえようという戦術だ。私は思った。ああ、仲井真陣営もこれで終わりだな、完全な負け戦に入っていると。県民は反共の脅しにだまされなかった。そんなものに惑わされるレベルではない。
安倍政権は、沖縄県民の明確な意思を一顧だにしない。菅官房長官は、「辺野古移設について粛々と進めていきたい」「しばしば辺野古の影響が語られるわけですが、基地に関する県民投票というわけではなく、さまざまな争点で争われた。ま、そういうこと」とコメントした。県民の総意をふみつけることをあらためて宣言した。民主主義国家とはもはやいえない。
菅官房長官は選挙に入ってすぐに沖縄に入った。他の大臣たちも続々入った。菅官房長官は何しに行ったのか。わたしは、官房機密費を億単位で現金で持ち込んだと思っている。官房機密費は、税金を領収書なしで使える金だ。官房長官室の金庫に入っている。わたしは現地に行って、公示前に仲井真の集会に出席したら帰りに茶封筒を渡されて、あとで見たら5000円入っていたという話を聞いた。菅氏は金の補給を兼ねて沖縄入りをしたのだろう。
仲井真陣営が、宜野湾市や沖縄市の市長選挙では一晩で負けていた状況をひっくり返したと豪語したその中身は、買収なのだ。じじつ宜野湾などでは革新側が勝利すると信じていたのに票を開けてみるとまけていた。それは大量の金がばらまかれたから。最後の夜に、保守の市会議員などがすべての飲み屋をまわり、客の支払いをしていった、カラオケやでも支払いをしていった、パチンコ屋では金の入った封筒を配って回ったという実態を現地の人に聞いた。帰りに支払いをしようとしたら、さっきの市会議員さんがもう払ってくださいましたよといわれたら、ころっといってしまう人がけっこういるだろう。その原資は官房機密費に違いない。
市レベルならばそんなかたちの買収は効き目があるだろう。だが県レベルではそう思い通りにはいかないだろうし、県民の怒りが後戻りできないほどに達している今度の選挙では、政府自民党の醜い戦術を県民の良識が封じ込めた。