山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

学生の犯罪は大学に責任なし

2008年10月03日 00時47分29秒 | Weblog
 夜、家に帰ってテレビのニュースをみていたら、法政大学の学生が大麻を吸っていたことで逮捕されたという。あわせて、法政大学が学生の行動について謝罪をしたと報道された。
 いつも思うことだが、大学がなぜ学生の不祥事や犯罪の謝罪をしなければならないのか。大学生はもう一人前の人間だ。なにしろ大学まで進学したのだから。高卒で就職した場合も同じ。
 年齢が低ければ低いほど、保護責任は大きくなる。その場合も親と学校とでは責任は異なる。大学ともなれば、親ではないのはもちろん、学生の生活指導責任もない。なのになぜ大学が謝罪するのか。学生の行動は大学のコントロール下にはないし、できるはずもないし、してはいけない。なのに謝罪するということはコントロールが効かなかったことを侘びているのだ。となると、学生の行動までコントロールするのが大学の目的だということを告白していることになる。ここまでくると、恐ろしくなる。もう、これは大学ではない。
 また、学生が不祥事や犯罪を犯したからといって、大学が記者会見を開くこと自体がまちがっている。マスコミがききにくるからまとめて対応するのかもしれないし、大学の誠意を示すことが評判を維持するために必要だと判断してやっているのかもしれない。だが、こんな記者会見をすることがそもそもおかしい。
 大人の犯罪でも親に何かをいわせようとつめよるのをみるが、これもやはりおかしい。ニュースがワイドショー化し、ワイドショーがニュースをとりこむことで、ことこまかな犯罪がテレビのネタになる。テレビカメラの前で、犯罪者への怒りをあおり、被害者への同情を大げさに表現する。
 こういった風潮、しくまれた風潮に屈して、大学の教授たちが学生の行動を理由に、謝罪するのはもうやめてほしい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 橋下盗撮は弁護士資格と両立... | トップ | 弁護士なのに的はずれ橋下氏 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事