山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

自民党、首相官邸、仲井真ぐるみの買収選挙の真実

2014年12月07日 13時12分17秒 | Weblog
 沖縄県知事選挙(2014.11.16)は安倍政権にとって命取りになりかねない選挙だった。だから県知事選がなかったかのように装う総選挙作戦にでた。
 なんとしても勝ちたい安倍政権は、沖縄知事選で票を買収する究極の金権選挙をおこなった。
 わたしは投票日まで最後の1週間、辺野古をかかえる名護市で支援活動をした。現地に行ってまず聞いたのが、買収の実態だ。ある人が公示前に、自民党・仲井真の演説会に参加して、もらった茶封筒をあとで開けたら、なんと5000円札が入っていた。
 公示後、安倍内閣の大臣が大挙して沖縄入りをした。政府機関が大々的に選挙に介入した。そのなかに菅官房長官の姿もあった。官房長官は政府のナンバー2だ。私が推測するに、菅氏は官房機密費を数億円、現金で運んだに違いない。もちろん部下に持たせて。
 官房機密費は、官房長官室の金庫に毎週億という金がつめこまれる。この金は、官房長官の自由にできる金で、出入りの記録は不必要、領収書なしで使える。これまで重要法案を通す時に、野党にしこたまつぎ込んできた買収費だ。与野党を問わず、国会議員が外遊をするときに官房長官室に呼ばれて、数十万円の(議員の格によって額が違う)餞別を渡してきた。ただし共産党議員以外に。50万円ものお仕立て券つき英国製洋服生地など、さまざまな買収に使われてきた。
 沖縄の選挙ではかねてから官房機密費がつかわれているとは聞いていたが、現地で聞いた実態は聞きしに勝るものだった。
 ここ数年の宜野湾市や沖縄市の市長選挙で、革新候補が当選すると見られていたのに、ふたを開けてみると、みごとに逆転していた。なぜか。それは領収書のいらない足がつかない金で票を買収したからだ。
 具体的な方法はこうだ。投票日の前日の土曜日の夜、自民党議員らが、金を持ってスナック、居酒屋を回り、客の支払いを代りに済ませていく。カラオケもまわって客に代わって支払いをする。パチンコ屋では負けてイライラしている客に金を直接配って回る。沖縄の夜は長い。深夜2時、3時まで買収行動が展開される。
 今度の知事選挙でも税金で買収が行われた。当確がでて開票が進む中で、、候補者へのテレビインタヴューがおこなわれた。見ている人がみな驚いたのが、仲井真氏の言葉だった。「負けたことが信じられない、想定外だ」という言葉だ。表情もあきらかにうろたえていた。
 彼は勝利を信じて疑わなかったのだ。新聞の世論調査は翁長氏優勢をずっと変えていなかった。だが仲井真氏は勝つと思っていたのだ。最終日の大々的買収でひっくり返せると信じていたから、結果にうろたえたのだ。沖縄県民はもう金に屈しないほどに意識を高めている。
 この買収資金が、政府から、税金から支出されていたことがとくに問題だ。政府ぐるみの犯罪行為だ。
 機密費からの金で買収などウソだという人がいたら、機密費ではなくどこそこから持ってきた金だと教えてほしい。買収の事実はうごかない。出所だけは決着がついていない。だが、わたしは機密費だと思う。


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