山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

吉村御前会議で独善的政治

2021年02月17日 13時13分46秒 | Weblog
 吉村大阪府知事が、天皇の御前会議のような形式の会議設定をしていることを12日付けで指摘したが、そのような政治姿勢はすでに独善的な府政運営にずっとあらわれている。
 最近では、緊急事態の宣言解除の独自基準を2月1日の府対策本部会議で事前の相談もなく唐突にもちだし、専門家会議の座長の反対も聞かず押し切った。その内容は7日連続で①新規感染者が300人以下、②重症病床使用率が60%未満のどちらかを満たした場合に解除するというもの。独自基準を突然持ち出すのも変だが、①②どちらかを満たせばいいというのは素人でも「あほか」と思うような内容だ。9日の本部会議では専門家がこぞって解除に反対したために引かざるを得なかったが、それはあまりの理不尽が明らかだったからだ。吉村のコロナ対策で実質その中身を支えてきた藤井睦子健康医療部長にも相談せずに反対を押し切って強行した結果だった。
 このような独善主義は、去年の第2段階の黄信号・赤信号設定し直しに際し、住民投票に支障が出ないよう基準を大きく緩めたこともそうだ。また「イソジン吉村」の名が広まったイソジン騒ぎも記憶からは消えない。いい加減な「研究?」で片棒を担がされた羽曳野病院の先生も結果大恥をかかされた。研究とするにはしっかりした研究計画・方法の下、時間をかけてやるべきなのに素人でも見破れるずさんな段階の研究を、政治的欲望に利用されたのだ。11月1日の住民投票では敗北したにもかかわらず、2、3日後には、いや賛成の人もたくさんいた、などと土俵自体をひっくり返す態度に出て、住民投票の結果否定路線をつきすすんでいる。独善独裁も極まれりだ。
 このような政治手法は、民主主義とは相いれない。しかし、いちどいいなあ、よくやってると思った人には、独善的なやり方は決断が速い、実行力があるといい評価に様変わりする。これはトランプ支持現象で世界中が目に焼き付けたことだ。これといっしょだ。
 他に例を見ない、御前会議のごとき会議を得々としてやっている吉村氏の政治は形式も中身も独善的だ。
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