山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

東京と大阪の二つのエンジンで日本を引っ張るという維新の錯誤

2016年06月29日 22時46分04秒 | Weblog
 おおさか維新松井代表が、政見放送で、東京と大阪の二つのエンジンで日本経済を引っ張ると主張した。
 日本全国民への政策提示がこれかよと思った。これは去年否決された大阪都構想の残骸の一部分だ。東京一極集中は大企業中心の戦後日本資本主義の結果だ。維新が大阪市民をたぶらかすためにもちだしても成功しなかったのに、日本国民全体にいうのだから、頭がどうかしている。ダンプカーのタイやと軽4輪のタイヤが、両方とも同じにはならない。事実認識がまちがっている。さらに大阪という特定の地域の、特別の発展を日本全体に訴えるのだからその神経がわからない。それでなくても、格差社会の深刻化のひとつの側面が東京と地方の格差だ。その現状に対する処方箋が、大阪の特別の集中発展だという、この政策の錯誤は明らかだ。苦しんでいる地方は、大阪維新なるものを全国政党とはみなさないだろう。
 地方を破壊してきた張本人の自民党・公明党・安倍内閣が欺瞞的にでも地方創生を掲げているのに、おおさか維新が、一地方にすぎない大阪に力を集中することを日本国民に求めるのだ。去年の5月以降、認識の発展がないことだけははっきりした。
コメント (3)
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