山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

中学校の定期考査を3日間にできないか

2014年10月13日 09時40分15秒 | Weblog
 いま(2014・10・13)、中学校の2学期の中間考査の時期を迎えている。考査期間は2日間だ。高校の5日間にくらべて短い。科目は国数英社理の5科目に技術家庭などが加わったりする。高校は科目数が多いが5日間あるので1日2科目に納まることが多い。だが中学校は1日3科目だ。これは生徒にはたいへんな負担だ。1夜漬けしなければいいではないかといっても、前の日もひととり勉強しなければおさまらない。となると3科目はほぼ無理だ。高校では数学や英語、国語は2科目に分かれることが多く、理科社会も2単位2科目が多い。中学校では、ひとくくりになっているため(これはいいことなのだが)、試験範囲がとてつもなく多い。教科書やプリントが数十ページ、数十枚ということになる。
 今の定期考査の重さは、50年以上前のわたしの中学時代の比ではない。むかしはのんびりしたものだった。わたしはとくに試験勉強というものに熱をいれなかった。わたしは、問題集などの問題はそのまま試験には出ないのだから、やり方をしっかり理解しておればそれでいいではないかと、理屈をこねて、習熟ということをさっぱりやらなかった。これは教育学的には間違いで、くりかえすことで定着するということを知らない馬鹿な考えだった。
 定期考査は、後戻りして全ての範囲をおさらいするいい機会だ。これがあるがゆえにすこしは学力の定着がはかられる。この定期考査をより実り多いものにするためには、学力の定着が可能な時間を保障することが大事だ。1週間前から試験勉強をし、さらに前日におさえをする。理想的に行けばいいが全員がそうできるとはいえない。とくに到達度の低い生徒にとって、直前の勉強でわからないところをわかるように持っていくためには時間がかかる。わたしは退職教員の仲間と無料塾をやっているが、ある生徒は、2日はつらい、3日あればと訴えた。
 中学校の考査期間を3日間にすると、授業時間が減る、年間5日間減るという反論が教育委員会から出る。しかし試験勉強が生徒の学力定着に大きい力を発揮していることは事実だ。もう1日、必死になって勉強する日を作り、それぞれの科目の定着の度合いを高めることはいいことだと思うのだが。とくに到達度の低い生徒は、やる範囲が多くて、全体を掌握、理解できないことが多い。理解できていない、習熟できていない学習課題を身に付けるためには、もう少し時間がいる。考査日は行事日ではなく、授業日に含まれているのだから、規則上の問題はない。授業時間が1時間減る教科が出るが、学期全体で見れば何ら問題はない、吸収できる。
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