山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

帝塚山学院大学、北星学園大学へのテロ脅迫に屈してはいけない

2014年10月01日 15時09分27秒 | Weblog
 帝塚山学院大学(大阪狭山市)に対して9月13日、元朝日新聞記者の教授(67)を「辞めさせなければくぎを入れたガス爆弾を爆発させる」という脅迫文が理事長や学長などに届いていたことが30日明らかになった。教授が過去に慰安婦関連の記事を書いたことを問題にして、脅迫犯罪に及んでいる。教授は13日、辞職願を出し、大学はそれを受理している。
 辞めさせなければ学生を対象に爆弾を爆発させるというテロ脅迫屈して、辞職願を受けとるのは、真理探究の学問の府としてはあってはならないことだ。帝塚山学院大の見識をうたがう。極右犯罪集団がのさばるのを助けるだけではないか。
 警察は威力業務妨害で調べている。だがことはもっと深刻だ。同じ30日、北星学園大(札幌市)でも5月29日と7月28日に、慰安婦問題の記事を書いた元朝日新聞記者の非常勤講師(56)の退職を求めて、「辞めさせなければ天誅として学生を痛めつける。釘を混ぜたバスボンベを爆発させる」と脅迫文を送っていたことがわかった。警察は威力業務妨害の容疑で調べている。北星学園大学の対応についてはわからないが、脅迫に屈するようなことがあってはならない。
 ことは重大だ。言論の自由、学問の自由を暴力で封殺しようという動きで、戦前の状況、アメリカのマッカーシズムと酷似している。政府閣僚19人のうち15人が日本会議という極右団体に占領され、その中心人物たちが日本のネオナチ集団と親密な関係をむすんでいること、「産経」はじめ極右新聞雑誌マスコミが言論封殺、脅迫行為をあおる役割を果たしていることへの大衆的批判を起こさなければならない。
 
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集団的自衛権行使にふれない、ひきょうな所信表明

2014年10月01日 11時53分55秒 | Weblog
 安倍首相の所信表明を昨日とりあげたが、安倍氏は集団的自衛権行使の閣議決定にはひとこともふれていないために、わたしもこれを見逃してしまった。
あまりにひきょうな態度だ。7月1日の閣議決定へ向けて、衆参国会で議論したのはそれぞれ1日だけ。公明党との間でぐちゃぐちゃやってそれで憲法の基本原理の恒久平和主義を破壊した。安倍首相のテレビ向けの説明がふるっていた。韓国から逃げる邦人を運ぶアメリカ軍艦を援護するのがいちばん典型的な集団的自衛権行使だと。アメリカは日本人など搬送しない、はっきりしている。だいたい韓国在住アメリカ人はおおざっぱに言って20万人、日本人は3万人。安倍首相は、アメリカ人20万人輸送したあと、そこまで日本人を待たせてあえて米軍艦に乗せて脱出させようという。ありえない想定、非人道的想定だ。アメリカ人20万人を搬送する間に、日本人脱出はできるではないか。軍艦ではなく民間機でどんどん運べる。安倍世界漫遊のための政府専用機が2機千歳空港に待機している。集団的自衛権は自国民ではなく他国のために戦争にしゃしゃり出ることをいう。じゅうぶん知識のない国民をだますやりかたは許せない。
 子供だましの説明を国会でもういちど堂々とやって批判を受けるべきだ。集団的自衛権行使を可能にする自衛隊法などの改悪法案を来年のいっせい地方選挙以後に出すつもりだ。選挙に影響を与えないように。あまりにずるい。国会でもしらんぷりをするつもりだ。逃がしてはいけない。
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