山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

鳩山政権にがっかり、中井拉致担当大臣の非常識

2010年03月14日 22時25分43秒 | Weblog
 鳩山内閣は、朝鮮学校への無償化をしないと決めた。国際的な人権感覚からいうと問題だ。やっぱりこの程度かとがっかりした。国連人種差別撤廃条約の委員会ですでに問題になっている。当然だ。
 それにしてもひどいのが中井大臣だ。今日の『毎日』によると、鳩山首相が朝鮮学校の生徒との面会を検討するといったことに対して、「あの人は超のんきというか、人柄がよすぎる」と批判した。さらに、「まず拉致した人を返してもらうのが(無償化より)先だ」と強調したという。
 完全に、生徒を天秤にかけている。拉致問題のひとつの方策として高校生を扱っているのだ。政治家としては最低だ。大体、教育と外交を同じ土俵であつかって天秤にかけるその政治感覚は近代以前のものだ。いちど国連の人権委員会にでて発言したらどうか。
 こんなことで拉致問題が前進するというのだろうか。担当大臣がこの程度ではだめだ。もっと本格的な外交交渉をすすめるべきだ。中国とアメリカが交渉のお膳立てをしてくれないと何も手が打てないのが現状だ。
 鳩山さんも朝鮮学校の教育の中身がわからないというが、そんなことはない。鳩山政権も中井大臣に押し切られるようでは、沖縄普天間基地問題とともに、こころある国民をがっかりさせてしまう。
 政治資金の問題で支持率が急落し、まさか自民党よりも新自由主義的・右翼的な「みんなの党」が支持率をふやしていることに目をうばわれて、こんな態度表明をしたのではあるまい。
 中井大臣は、橋下知事さえも批判している。私は、橋下知事が朝鮮学校に対し、拉致問題で学校として政治態度を表明せよと発言したことを厳しく批判した。こんな名もないブログを見ているはずはないのだが、いくらなんでも道理がないと教育委員会あたりが注意したのだろう、こんなばかなことは朝鮮学校に行ったときにはしゃべっていない。
 
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上沼さんの料理

2010年03月14日 21時49分53秒 | Weblog
 遅れていた原稿の最後の修正をしながら、夕方何気なくテレビをつけたら、上沼恵美子さんが料理を2つやっていた。以前、夜遅くやっていたスタイルを日曜の午後のバラエティの最後にやっているようだ。
 美味しそうだったので早速晩ご飯にとりいれた。
 ひとつは、クリームチーズに高菜の漬物をまぜて、棒状にして豚肉の薄切りで包み、フライの要領で揚げる。これを斜めに二つに切って盛り付ける。包丁で押して切ると、つぶれやすい。なにしろチーズだから。斜め下に引きながら切るとつぶれない。上沼さんは、カレー塩につけるといってたが、忘れてしまった。いつものようにポン酢をすこしつけたが、ちょうどいい。チーズが塩味が強いので。
 ふたつ目は、梅チャーハンのシソ海苔つつみ。梅肉のみじん切り大さじ4と玉子2個、マヨネーズ大さじ3を混ぜて、中華鍋に油を大さじ1入れ、にんにくのみじん切りを大さじ1入れたところに、梅肉玉子マヨを流しいれ、ご飯を茶碗3,4杯分を入れて炒める。ゴマを適当に入れ、切るようにしてよく炒めて皿に取る。海苔の上にシソの大葉をのせチャーハンを乗せて包んで食べる。上沼さんは、にんにくは入れてなかったが、私はついいれてしまった。入れないほうが梅の香りがストレートにでてよかったと思う。
 そのほかに、水菜と薄揚げの煮物。縦半分に切った手羽先塩コショウして薄く片栗粉をまぶして揚げたもの。1分半茹でたブロッコリー。ビールがよく合った。
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自然栽培ひとすじの木村さんの本

2010年03月14日 21時32分07秒 | Weblog
 以前、艱難辛苦、貧乏の末に、自然栽培に成功したりんご農家の話をテレビで見た。図書館でその木村秋則さんの『自然栽培ひとすじに』(創森社)みつけて読んだ。
 私は、自然栽培は無農薬・有機栽培だと勘違いしていた。無農薬・無肥料なのだ。米や野菜などにくらべりんごは一番むずかしいらしい。
 木村さんは、とにかく研究熱心。なにごとも研究心がないとだめだ。農業や自然に関するあらゆる文献を読み、みずから実験をしてきりひらいてきた。
 本全体が驚き満載なのだが、私の農業経験?に照らしあわせていえることを書こう。それは米作りの部分だ。ビックりしたのはこんなことだ。初春におこなう田起こしは、あくまで大きく粗く耕す。そして土を乾燥させ土中に空気がいきわたりやすい環境をつくるのがポイントだというのだ。私の小さいころは、冬になると馬を借りて、田起こしをした。だから数ヶ月のために馬小屋があった。完全に人力で鍬で耕していたころもあった。やがて耕運機がはいった。耕運機は細かく細かく耕してくれる。だが木村さんの理論によると粗く大きく耕すのがいいらしい。牛や馬鋤をひかせるスタイルがむしろいいみたいだ。耕運機のやり方を覆す理論だ。また、田植えをするための代掻きも田起こし同様粗くおこなうのがいいという。バクテリアを働かせるためには、土の塊がごろごろしているくらいがいいらしい。丁寧に代掻きをして、土が練りあんのようにどろどろになってしまうと菌が活動できなくなってしまうのだそうだ。私の記憶では、まじめな熱心な農家は、代掻きを丁寧に行い、とろとろで鏡のような状態にしていた。そこに苗を植える筋をきれいにつける。芸術的でさえあった。ところが木村さんによれば、これがいけないというのだ。私の子どものころの農業の、立派な農家のイメージとは逆の、いい加減な、あらっぽい作業程度がいいというのだ。これにはびっくりした。
 木村さんおよびその仲間の自然栽培は、たっぷり農薬、たっぷり肥料の農法の9割の収量をあげている。農薬代、肥料代を考えれば十分おつりがくる農法となっている。しかも自然環境にやさしい。まさに21世紀の世界の農法だといえよう。
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