山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

朝鮮学校除外は恥ずかしい

2010年02月28日 08時38分06秒 | Weblog
 高校授業料の無償化について、朝鮮学校を除外せよと中井拉致担当大臣が要求している問題で、鳩山首相がこれを認めるかのような発言をし、波紋が広がっている。「国交のない国だから、どういう教科内容かも調べようがない」ともいっている。
 朝鮮学校が反論したようにカリキュラムは公開されている。ようやくだったが、何年も前から各大学とも朝鮮学校卒業生の大学受験資格を認めている。以前は、朝鮮学校生は大検を受検したり、通信教育で高卒資格をとったりと二重の負担を強いられていた。他の外国人学校が大学受験資格をもっていたのに、朝鮮学校だけが差別を受けていたのに対する批判がつよまり、カリキュラム的にもなんら問題がないことから、受験資格が認められた。今さら、首相が「どういう教科内容か」などというのは、根拠がない。
 朝鮮人の民族教育は、その開始のときから弾圧と妨害の歴史だった。どの民族にも、普遍的教育とは別に民族の言語・歴史・文化などの教育をする権利がある。これにどの程度の寛容さをもつかは、日本の人権状況を示すことになる。民族学校にも無償化の支援をするのは日本の高校生と同じ扱いをするという考えなのだから、各民族学校のなかにおいても差別的扱いはすべきでない。
 根本は外交問題を子どもの世界に持ち込むべきでないということだ。北朝鮮は経済制裁をしている国だから、日本に住む子どももその対象にするというのは、あまりに見苦しい。情けない。本格的な外交交渉を直接北朝鮮とおこなう努力をすべきだ。
 時あたかも、国連人権委員会が開かれ、日本の人権状況についての審議がおこなわれていた。ここでさっそく問題になった。国際政治を子どもの教育に持ち込むなと外国から指摘された。まさにその通りだ。
 見せしめ的に子どもをいじめるのは、日本国民として恥ずかしい限りだ。
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カモたちがシベリアに帰った

2010年02月28日 07時49分31秒 | Weblog
 今朝、家の南100mのところを流れる尻無川の様子を見に行った。港区と大正区の境を流れる川だ。カモたちがいない!ここ10日ほど、ずいぶん暖かくなってきたので、シベリアに帰ったのだろう。
 2週間ほど前の夕方に見たときは、オス・メスあわせて50羽いた。お椀型の防潮扉が設置されている水面が毎年の越冬地だ。防潮施設の陰で風があたらないので夜眠るのにいいのだろう。石橋の箕面川や、淀川だと草むらやヨシ原が隠れ家となり安心できるが、何もない水面に50羽もいる。大体1メートルくらいの間隔をあけて水面に浮かんで夜をすごす。
 カモたちも日本の湿地が減って、越冬地をさがすのに大変だろう。条件的にはよくない尻無川に毎年来てくれて、ありがたい。なにしろ川底は分厚いヘドロなのだ。
 遠くのシベリアまで飛ぶ栄養を蓄えたのだろうか。今ごろは故郷のシベリアで羽を休めていることだろう。来年もまた来てほしい。
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